【レビュー】Shanling UP4 Bluetoothレシーバー

shanling-up4-reviewイヤホン・ヘッドフォン

中国SHANLINGブランドから発売されたShanling UP4 Bluetooth DACアンプを購入・しばらく利用したのでレビュー。

以前からBluetooth機能を搭載したDACアンプのレシーバー製品は存在していましたが、スマートフォンがヘッドフォンジャックを廃止したあたりから、また製品が増えてきたような気がします。

本体価格が1万5,000円とそこそこ手が出しやすく、デュアルDACモードや2.5mmバランス端子を搭載など最近の小型DACアンプぽい仕様も面白いところなので、そのあたりをチェックしていきます。

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Shanling UP4 レビュー

Shanling UP4は深圳山灵数码科技发展有限公司・SHANLINGブランドから発売されたBluetoothレシーバー機能搭載のDACアンプ。FiiOなど他社でも小型のBluetoothレシーバーは登場していますが、今回のUP4は1万5,000円以下で購入できる製品です。

実はShanling UP2という下位モデルもありますが、UP2はESS ES9218Pが1 DAC構成だったり、バランス端子を搭載していなかったり、NFCがなかったりと、機能・性能面では一応Shanling UP4が上位モデルの位置づけです。

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ではUP4の特長はというと、まず多数のBluetoothコーデックに対応している点が挙げられます。SBC、AAC,aptXといったコーデックはもちろん、aptX LL、aptX HD、LDAC、HWA(LHDC)にも対応済み。最近の高音質(を主張する)コーデック系はほぼ網羅されているので、一応USB Type-Cポートから接続してUSB DAC/AMPとしても使えるのですが、ワイヤレス利用がメインの製品。チップにはQualcomm CSR8765内蔵でBluetooth 5.0対応。

本体サイズ高さ60mm、幅36mm、厚さ13.5mm。前面にNFCセンサー、状態を表すLEDインジケーターを、サイドにはマルチ機能ボタンを搭載。ちょっと残念なのが、ケース兼クリップのクリップ部分が可動式ではないところ。服にクリップし辛いです。

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マルチ機能ボタンはホイールを回すことで音量調節が可能で、Android OSと接続した場合の音量調節は、OS連動ではなく、各々で独立しています。いくつかのBluetooth製品ではOS連動での音量調節となる製品もあるので、このあたりは音質重視のオーディオ製品としてのメリットでしょうか。

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またマルチ機能ボタンは長押し3秒で電源ON/OFF、1回押しで停止再生、2回押しで曲送り、3回押しで曲戻しと操作性はシンプル。サイドボタンとホイールでほぼすべてが完結するので、最近利用した製品の中でもインターフェースの操作性は一番といえるくらいに快適です。

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ESS Sabre ES9218P デュアルDACモードや音質関連

上部には3.5mmジャック、2.5mmバランスジャック、モード切替ボタン、そしてSiSonicのマイクも搭載しています。ですので、Bluetoothモードで利用する際は、首元あたりにクリップで付けてハンズフリー通話用にも使えたりします。

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内蔵のオーディオチップですが、ESSのSabre ES9218Pをデュアル搭載。本体上部にモード切替ボタンがあり、3.5mmシングルエンド接続時に2回押しすることで、デュアルDACモードに切り替えができます。

出力は3.5mmハイゲインモードで71mW@32Ω、3.5mmデュアルDACモードでは91mW@32Ω、2.5mmバランス時で160mW@32Ωなので2.5mmバランス出力が最もパワーがあるとのことなので、シングルエンド出力時にパワー不足を感じたら使うといったところですかね。手持ちのイヤホンいくつかでデュアルDACモードを試してみましたが、パワー不足を感じることがないので、出力の変化以外にあまり違いを感じませんでした。

またモード切替ボタンを長押しすると、デジタルフィルター4種を切り替えできます。青がリニアフレーズ/ファーストロールオフ、緑がリニアフレーズ/スローロールオフ、紫がミニマムフレーズ/ファーストロールオフ、黄色がミニマムフレーズ/スローロールオフ。このあたりの設定はお好みで。

肝心の音質ですが、FiiO BTR5と比較して購入したので、この製品との比較でいえばShanling UP4のほうが若干ウォーム寄りかなという印象です。今回はChi-Fiでも気に入っているBLON BL-03と、QDC Uranusで試しています。

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BLON BL-L03は価格の安さ、DD1発とは思えないほど締まった解像度が気に入っているのですが、DACアンプとの組み合わせによっては高域の鋭さがそのまま耳に入ってくるので疲れたりします。その点、Shanling UP4のウォームな傾向と合わせると緩和されて、若干バランスがとれて相性としては良いかと。

QDC Uranusはバランスの取れた音で長時間リスニングで疲れないかつフィッティングも良いので常用しているのですが、低域が若干広がりすぎるような感覚を覚えます。Uranusは中低域にしっかり土台があるような音で、かつ鋭さはBLON BL-03と比較しても少ないイヤホンなので、そこにUP4の暖かさをプラスする必要はないと感じました。悪いというわけではなく、別にUranusならUP4じゃなくても良いよね、ということです。

…FiiO BTR5と比較すると、ほんの少しウォームな感覚以外は大差ないよね、というが本音で、筆者自身も比較したときに当時価格の安いUP4を選びました。UP4を購入してからしばらく音質面で大差ないことを考えると、可動式クリップで扱いやすそうなFiiO BTR5を選べば良かったような気もします。

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Shanling UP4 所感

最近のBluetoothレシーバーはなかなか音が良く、Shanling UP4は1~2万円クラスの製品としてはFiiO製品などと比較しても十分おすすめできます。

特に左右独立型のTWSで音質に満足ができないユーザーがワイヤレスで使いたいというニーズに答えてくれるのは良い点です。より高音質を目指すならiFi xCANやChord Mojo+Polyなど選択肢はいくつかはありますが、正直このクラスのサイズになると、気軽に持ち運べなかったりしますし。

サイズ感も考慮すればカジュアル利用にはUP4やBTR5あたりが候補になると思うので、両方聴いてみることをおすすめします。