【レビュー】Sennheiser HD700 開放型ヘッドフォン

sennheiser-hd700-sideイヤホン・ヘッドフォン

Sennheiserの開放型ヘッドフォン「Sennheiser HD700」を購入したので、レビューをしていきます。

HD700は2012年に販売が開始したゼンハイザーのヘッドフォンで、フラグシップモデルのHD800と、ロングセラーのHD650の間に位置付けられる製品です。現在は生産終了品となっているので、市場に出回っているもののみ。音質的にはHD800/HD800 Sの表現力が勝ると思うのですが、HD700も良いヘッドフォンなのでメモしておきます。

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Sennheiser HD700 レビュー

Sennheiser HD700は、2012年に発売されたゼンハイザーの開放型ヘッドフォン。当時はHD800とHD650の間に位置付けられた製品で、外観はHD800のそれを引き継いでいます。

ちなみにHD700はすでに生産終了品。800シリーズには800 Sが登場しましたし、600シリーズにも660 Sが登場したのでそろそろHD700もアップデートがきそうな予感がしているのですが、2019年レビュー時点で新製品の噂はほとんど聞きません。

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(HD700はオープンバック型のヘッドフォン)

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(ヘッドバンドにはクッション搭載で快適)

そんなSennheiser H700ですが、ドライバーはダイナミック型、40mmトランデューサ―を搭載し、重量はケーブルを除き約292g。インピーダンス 150Ω、感度105bBで、付属ケーブルは両だし3m(プラグ6.3mm)です。アンプとの組み合わせですがAKG Q701ほどの鳴らしにくさは感じておらず、Marantz HD-DAC1で十分駆動できているような気がします。

ハウジング自体が大きめに設計されているので、オーバーイヤーで耳をすっぽり覆ってくれるため、非常に快適なヘッドフォンです。HD800と比較するとひとまわり小さく軽いので、価格や音質以外でHD700を選ぶメリットとしては、コンパクトで快適という点も挙げられるかもしれません。オーバーイヤー型のイヤーパッドでも内部に十分なスペースがないと耳が押し付けられることもあるので、このあたりの快適性はSennheiserのヘッドフォンを購入する上で個人的に気に入っている部分でもあります。

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(イヤーカップ内に十分なスペースがあるので、耳が押しつぶされることがなく疲れない)

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(アームの調整部分にはメタル素材が採用されており、剛性もあり)

ヘッドフォン側の端子は2.5mmポートの両だしで、ゼンハイザー公式から4極XLRプラグのバランス駆動ケーブルも登場しており、社外製品では4.4mm4極などのリケーブル製品もあるみたいです。現在利用している据え置きアンプがMarantz HD-DAC1でシングルエンド出力のみなので購入していませんが、気になる方はこのあたりもチェックしておくと良いかもしれません。

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付属のケーブルですが、取り回しはあまりよろしくありません。布巻きぽい部分が固いので、デスクに置いて使いやすいかと言われれば少し微妙。純正以外のケーブルもいくつか登場しているので、気になる方はリケーブルをしても良さそうです。絡みにくい点は良いです。

sennheiser-hd700-cable

Sennheiser HD700の音質ですが、まずはHD600、HD650との比較では、600シリーズのヘッドフォンほど低域がどっしりしているわけではありません。600/650の音は良いけれども低域が少し重すぎるという意見は筆者の周りでもあったので、あまりにどっしりした重さに少し疑問を感じていた方なら、HD700は検討の余地があるように思います。

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(SYS 40mmトランデューサ―(ダイナミック型ドライバー)搭載。イヤーパッドは簡単に交換可能)

HD800/800 Sと比較すると、ダイナミックでワイドな音場表現が加わり、普通に言えばHD800シリーズの開放型ヘッドフォンのほうが明らかに音質としては好みでした。もちろん現行製品のHD800 Sは価格が20万円近いのであれですが、価格を度外視すれば、よほどフィッティングや重量が気にならない限り、HD800 Sを選ぶだろうというのが個人的な意見。ここの差がなかなか開いているのでHD700をフラグシップラインの製品と呼べるかは微妙な気がしているのですが、600シリーズや800シリーズの存在を考慮せずにHD700単体でみると、単純に音の良いヘッドフォンかと思います。

サウンド的にはHD800寄りですが、表現力で言えばやはり800シリーズが上で、それでいてHD600/650のような独特の低域の空気感があるわけでもないので、Sennheiserヘッドフォンのラインナップ全体をみると、HD700の存在は少し薄れて感じてしまうのが悲しいところです。これはHD700が悪いというわけではなくて、興味をそそるヘッドフォン2つに挟まれた700シリーズの立ち位置が影響しているだけなのですが。

生産終了品となっていますが新品価格は6~7万円台、中古ならもっと安く手に入れることはできるので、予算の中での高音質モニター用やオーディオ鑑賞用に使うことを想定するならHD700はアリ、予算を問わずにリスニング向けなら迷わずHD800/800 Sをおすすめしたいところです。