【レビュー】Sennheiser HD559 開放型ヘッドフォンはゲーム用に良い

sennheiser-hd559イヤホン・ヘッドフォン

ゼンハイザーの開放型入門モデル「Sennheiser HD559」を購入したので、実機をレビュー。HD559はエントリーモデルともいえる製品で、約1万円で手の出し易い価格と、ゼンハイザーサウンド、そして開放型の音質が手に入る点がメリット。音楽試聴やモニター用にも使えますが、個人的にはベロアパッドもあってゲーミング用ヘッドフォンとしておすすめできるモデルです。

最近ゲーミングヘッドセットを物色しているのですが、しっくりくる製品があまりないということもあって、今回マイク・ヘッドフォン別で用意して試してみました。結果、すごい良かったのでメモしておきます。

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Sennheiser HD 559 開放型ヘッドフォン レビュー

Sennheiser HD 559は、2016年に日本国内でも販売開始したゼンハイザーのヘッドフォンです。同ブランドの開放型ヘッドフォンとしてはエントリーモデルに当たる製品で、約1万円と手ごろな価格で手に入ります。

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個人的な用途としては、音楽試聴やモニター用にはもちろんですが、今回はPCゲーミング用のヘッドフォンとして購入

似たような価格帯のゲーミングヘッドセットはいくつか購入していたのですが、マイクが付属してミュート機能などがある以外にはあまりメリットを感じていない部分もあって、マイクさえ別に用意するなら、あえてゲーミングヘッドセットを買う必要がなかったりもするわけです。そこで今回、手の出しやすいHD559を試してみる気になりました。

Sennheiser HD559はゲーミング用ヘッドフォンとしていくつかおすすめできる点がいくつかあるのですが、今回は簡単に買ってよかった点を挙げておきます。

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Sennheiser HD559について

日本国内では2016年11月に販売が開始した、ゼンハイザーの開放型ヘッドフォンです。オープンタイプとしては1万円前後の手頃な製品。

ダイナミック型のドライバーを搭載し、周波数特性は14 ~ 26,000 Hz。インピーダンスは50Ω、感度は108dB、重量約234gとオーバーヘッド型としては十分軽量なモデルです。

ケーブルは3m片出しで着脱可能、PC/オーディオインターフェースに繋ぐほうの端子は6.3mmステレオ標準プラグで、3.5mm変換アダプタ―は付属していません。

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ゲーミングセットより汎用性に長ける

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これは使い方にもよるのですが、一般的にゲーミングヘッドセットはゲーム用のプロファイルといいますか、ゲーム向けに音質がカスタムされているものが多いです。そのため音が良いものでも低域ブーミーなヘッドセットが多く、正直音楽試聴などで常用したいと思ったときに、結構疲れます。

もちろん、ゲーミングヘッドセットは多くがメーカーからソフトウェアが提供されており、音のプロファイルが調整可能であることが多いです。ただ、単純な音質でいうと、やはり同価格のゲーミングヘッドセットと比較すれば、音質はSennheiser HD 559のほうが良いなと(ここはゼンハイザー自体がゲーミングヘッドセットを販売していることもあって、なんとも言えないぶぶんですが)。

ステレオですがPC側の設定でDolby Atmos for headphones(有料)やWindows sonic for headphonesなんかを有効にできるので、今市場にあるゲーミングヘッドセットがこれらのヘッドフォンと比較して位置把握の面で勝っているかというと、正直Dolby Atmos for headphonesとHD559でも十分だなと感じるときも多々あります。

ちなみにHD559は個人的に鳴らしやすいと思っているので、ゲーム用としてはPCのI/Oに直で繋いでしまっても、十分に楽しめます。

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装着感が良い、ベロアパッドで夏でもそこそこ快適

Logicool G933なんかはDTS Headphone:XとDolby Audio両方が使えたりはするので、たとえば映画鑑賞なんかにも良いのですが、いかんせん着け心地がそんなに良いヘッドフォンとも言えないので。装着する人間の頭サイズや耳サイズ・形状にもよりますが、個人的な話をすれば長時間着けていて疲れないのはHD559ですね。

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また軽量であり、ベロアパッドが付属するので、夏もある程度快適にヘッドフォンを装着しておけます。8月くらい厚いと流石にイヤホンを使いたくなる場面が多かったりはするのですが、クーラーで25度くらいの部屋なら個人的には夏でも問題ありませんでした。

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(頭部には十分な量のクッション)

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(金属パーツが少ない感じは、1万円前後のエントリーモデルといったところ)

Logicool G933はもともとそんなに快適なヘッドセットではないので比較対象としてはあれですが、HyperX Cloud IIと比較してもやはりSennheiser HD559のほうが良いなと思うことがあり、単純に「ゲーム用でそこそこ音が良く、快適なヘッドフォンが欲しい」ということで1万円前後で探しているなら、HD559は良い選択肢になるはずです。

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開放型が良い

筆者はプロゲーマーでもなんでもない、ゲームを楽しむ一般人なので、例えば「会場の騒音を遮断する遮音性」は、まったく必要ありません。そのため、開放型ヘッドフォンで、自分の話している声がある程度自然に聞こえる状態なのも、ゲームプレイ用には気に入っています。

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密閉型のヘッドフォンだと、VCありの場合慣れるまで結構大変なんですよね。AirPodsからイヤーピースで耳に押しこむタイプのイヤホンへ変えた場合も同じ感覚を覚えるのですが、マイクへ話しかける場合、自分の声が開放型で聞こえていないと気持ち悪い、という方もいるはずです。

筆者個人の話をすると「開放型で自分の声は聞こえたほうが自然に話せる、聴ける」派だったりはするので、ここもHD559の購入要素としては大きいです。ゲーミングヘッドセットの場合、大半が密閉型ですからね。

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マイク別のほうが、音質的にも、他も色々便利

「マイクがセットになったゲーミング用ヘッドセットか」「通常のヘッドフォンとマイクを別々に用意するか」はゲーム配信で結構迷うところですが、個人的には別々に用意したほうが便利な気がしてきました。

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まずは単純に音質面で選択肢が増えるところ。ゲーミングヘッドセットはマイクありですぐ使えますが、Discordを使って配信していると結構自分の声の雑さが気になったりします。多くのヘッドセットで声が通り易いようなプロファイルになっていると思うのですが、一部上位モデルを除いて、音質にこだわるなら少し辛いなというのが正直なところ。

G933、HyperX Cloud IIとヘッドセットを使ってきましたが、結局USB接続のコンデンサーマイク「Marantz Pod Pack 1」のほうが、断然に音が良かったです(※コンデンサーマイクでもっと環境ノイズが入ると思いましたが、このMarantz Pod Pack 1に関してはほとんど気になりません)。

ゲーミングヘッドセットの良いところといえば、ディスプレイを見るときに画面の邪魔にならないところですかね。また1万円前後のヘッドセットになると大抵はコントローラーがついていて、マイクミュートが簡単だったりします。マイク別で用意すると、OS側で調整したり、オーディオインターフェースが必要な場合もありますからね。このあたりはどこを重視するのかにもよりますし、一長一短。

結局好みの問題ですが、例えば頭が疲れたときにイヤホンを利用したり、マイク単体で使いたいときなんかも、マイク別で用意しておいたほうが便利です。

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Sennheiser HD559の音質について

ゼンハイザーの開放型エントリーモデルですが、まずはミッドからローにかけての量感が多い。キレのある音ではなく、開放型のヘッドフォンとしてはなかなか暖かめ、ウォームな音傾向です。

筆者が思うに、この音質面もゲーミング用のヘッドフォンとして有利な点かと。例えばApex Legendsでウィングマンを撃つときはその銃声の破裂音がきつかったりするのですが、HD559では中低域の量がウォームで疲れにくかったりはするので、ゲームに多用しています。

そのウォーム傾向と中低域の量感から、音楽視聴のみに限って言うならもっと良いヘッドフォンがありそうです。というのも、このミッドからローにかけての量感にはキレがないので中域まで解像度が少しぼやける印象がありますし、音バランスもこの辺りに重心があるので、高域を楽しむような使い方もあまり想定できません。

ただ、同じ価格帯で開放型で考えていくと意外とライバルがいないような気がするのも、Sennheiser HD559を購入した理由ではあります。量はあってウォームなのにある程度抜けていくので、面白い感覚です。密閉型のゲーミングヘッドセットだとよくも悪くも銃声の残響が残るので。

音像は良いです。必ずしも音場が広いわけではないですが、定位のバランス感がしっかりしているので、ウォームで開放型のコスパモニター用ヘッドフォンを探しているならおすすめできます。ゲーミングヘッドセットを買うよりも、ソフトウェアとHD559を用意したほうが良かったり。

現在はWindows Sonic for headphonesかDolby Atmos for headphonesをオンにして疑似サラウンドでゲームをやったりするのですが、こちらのほうが、例えばLogicool G933のDTS 7.1ch疑似サラウンドよりも敵の位置把握がしやすいことも。

dolby-atmos-for-headphones

ゲーミングヘッドセットも良いものは良いですが、特に現状ゲーミングブランドのヘッドセットに搭載されている疑似サラウンドが、通常ヘッドフォン+PC内ソフトウェアの疑似サラウンドに大きく勝っているとは思いません。ゲーミングヘッドセットよりもある意味良い選択肢だなと感じています。

 

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ゲーミング用に使うHD559は、バランスが取れている

ゲーミング用のオーディオデバイスはヘッドフォン、イヤホンの違いもありますし、人によっても好みが違うので、単純にどれがおすすめとはいえません。ただし、マイクを別で用意する場合、価格諸々を含めてSennheiser HD559は激しくおすすめできる選択肢です。

聴いていて疲れませんし、あらためてHD559を使ってみると「あ、ゲーミングヘッドセットいらないかな」と感じますね。