【レビュー】Razer Viper Ultimate、軽量ワイヤレスのゲーミングマウス

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Razerのワイヤレス・ゲーミングマウス「Razer Viper Ultimate」をしばらく利用したので、実機をレビュー。Viper Ultimateは発売当時74gのワイヤレス・ゲーミングとして登場し、優秀なマウスセンサーや、ダブルクリックの防止・耐久性に優れるオプティカルマウススイッチを搭載して話題になりました。

現状でも様々な点を考慮してもトップクラスのゲーミングマウスかと思うので、良い部分や気になる部分をレビューしていきます。

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Razer Viper Ultimate レビュー

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Razer Viper Ultimateは、2019年に発売されたRazerのゲーミングマウスです。当時ワイヤレスのゲーミングマウスといえばLogicool/Logitech G Pro Wireless G-PPD-002WLの一強だった覚えがありますが、Viper Ultimateはより軽量な74g、異なる形状、光学センサーをマウススイッチに搭載するなど、ハイクラスのゲーミングマウス・またワイヤレス製品として話題になった製品です。

現在ではGlorious Model O Wireless、SteelSeries Aero X 3 Wirelessなど各メーカーから軽量・ワイヤレスのトップティアマウスが登場しているので様々な選択肢があるのが現状ですが、Viper Ultimateは現状レビューをみても高い評価を得ているマウスです。

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形状・グリップ

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Viper Ultimateのサイズは高さ37.8㎜、縦126.8㎜、横57.6㎜と、ゲーミングマウスとしては中サイズに位置する大きさです。Viper Ultimateは価格的にも同社のフラグシップ・ワイヤレスマウスとして登場したのですが、どの手の大きさでもそれなりに扱いやすい中サイズの大きさを選択した部分は良かったかと。

ゲーミングブランド大手で真っ先に比較対象になるとすればLogicool G Pro Wirelessですが、縦横サイズに大きな違いはありません。ただViper Ultimateの場合は両サイドがより急カーブを描いた形状になっているので、 掴み方によっては若干Viper Ultimateのほうが横が短い感覚があります。ただしマウス後方にかけてはViperのほうがサイドが広い形状になっているので、例えば小指でマウス後方を支えるような持ち方をする場合には、ホールド感が異なります。

大きな違いは高さ。最後部を比較するとViper Ultimateは37.8㎜、G Pro Wirelessは40mm。また後方にかけても低めのマウスなので、Viper Ultimateのほうがパーム(手のひら)部分のスペースに余裕があります

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そのため、Viper Ultimateにて指でつまみ持ち(Fingertip Grip)をするときには、手のひらとマウス後方のスペースに余裕があるので、指のコントロールだけでマウスを”引きやすい”のがメリットでした。一方マウス中央から後方にかけて高さのあるG Pro Wirelessは手のひらが当たるようなかぶせ持ち、掴み持ちといったホールドに対しては、安定感があります。

その他違いに関しては、Vipe Ultimateは両サイドにラバーグリップがあります。個人的には汗ばんだ指だとラバーグリップでも滑ったので、特にメリットにはならず。

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左右クリックボタン、サイドボタン、スクロールホイール

【Razer オプティカルマウススイッチ】

まずは左右のメインクリックボタンですが、Vipe Ultimateには7,000万回クリック耐久のRazer オプティカルマウススイッチが採用されています。多くのマウスと違う点は赤外線を使用したスイッチ構造で、デバウンスタイムの遅延を排除した高速な応答時間に加えて、誤クリックを排除している点も見逃せません。

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ゲーミングマウスのクリックに搭載される通常スイッチというと物理的に稼働接点があるので、接点における複数信号の送信でダブルクリックが発生したりと、ゲーミングマウスをハードに使っていると多くの方が通る道かと思います。一般的なメカニカルキーボードでもこのような問題は起こりますが、Viper Ultimateはアクチュエーションのための物理接点を排除しているため、いわゆるチャタリングが発生しません。またこれを防止するためのメカニズムの搭載も必要ないので、デバウンス遅延もない、というメリットがあります(またRazer曰く耐久性にも貢献)。

オプティカルセンサーの構造自体はRazerの一部キーボードにも採用されていたりと、ハイエンド製品を中心に搭載されていることがわかります。

こう聞くと確かに良いことばかりで、確かに多くのレイテンシーテストでも、Razer Viper Ultimateは高い評価を得ています。ただ唯一気になるのがクリックの感触です。

通常ゲーミングマウスの多くが、クリックをすると金属音のような「カチッ」とした音とともに、シャープなクリック感が得られます。これはG Pro Wirelessでもそうですし、最近利用しているGloriousマウスでも共通していますが、Razer Viper Ultimateはクリックが重く、クリックのアクチュエーションポイントでの感触も、あまり心地よいものではありません

これはオプティカルスイッチによる構造のものと思われますが、個人的にはチャタリングが発生しない耐久性よりもゲームプレイでの押しやすさ、感触を重視しているので(これまでの経験上、ゲーミングマウスをハードに使用すればどこかしら壊れるため、正直耐久性に関する言及は期待していないというのもあります)、技術的には遅延の少ないワイヤレスマウスということで申し分ないのですが、後継機ではメインスイッチの感触のアップグレードを期待したいところです。

【サイドボタン】

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マウス形状が左右対称で、両サイドにサイドボタンを搭載しているため、右きき、左ききの両方に対応しています。サイドボタンに関しては凸が若干低く、G Pro Wielessと比較すると押しづらい印象をうけました。あまり出っ張っているとグリップの時に誤押してしまうという問題もありますが、個人的にはもう少し出っ張っていてもよかったような気がします。

ちなみにViper Miniに関しては、よりサイドボタンの出っ張りがあったりします。Viper Miniに関しては形状からして別マウスなのであまり参考にはなりませんが、念のため。

【スクロールホイール】

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ホイールのスクロール感覚は若干重めですが、スムーズです。ホイールクリックに関しては重すぎず、軽すぎず。Gloriousのマウスはホイールクリックが重すぎてまともに使えないこともあったので、Razer Viper Ultimateの重さがギリギリ許容範囲でした(G Pro Wirelessはさらに軽いです)。

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RAZER FOCUS+ オプティカルセンサー、100% PTFE マウスフィート

Razer Viper Ultimateは最大20,000 DPIのFOCUS+ オプティカルセンサーを搭載しています。一応このセンサーはレビュー時点でViper Ultimate、Basilisk Ultimate、DeathaAdder V2、Basilisk V2に搭載されており、有線Viperに搭載されているRazer 5G オプティカルセンサー(最大16,000 DPI)ともグレードが異なる様子。

  • FOCUS+ オプティカルセンサー 最大20,000 DPI、650 IPS
  • 5G オプティカルセンサー 最大16,000 DPI、450 IPS

トラッキングの正確さ、LOD(リフトオフディスタンス)の短さともに申し分なく、ハイグレードのゲーミングマウス用センサーと言えます。ちなみにLOD設定はソフトウェアで設定変更可能ですが、デフォルト設定で問題なしでした。またDPIも400から3200まで試しましたが、こちらもトラッキング精度は問題なし。

このあたりの数値は気にせずとも搭載されているセンサーと製品設計さえ問題なければ大丈夫だろうな(例えばPixart 3360ならまあ大丈夫だろう的な)という安心感はあり、RAZER FOCUS+ オプティカルセンサーもほかの製品で使ったときにもまったく問題を感じなかったこともあり、優秀なセンサーかと思います。

ではPixArtやLogicool Heroのハイグレード製品向けセンサーと比較してどちらが良いかと言われると、これはなかなか答えにくい部分があります。どのセンサーもハイグレード向けセンサーに問題を感じたことはありませんし、実際のゲームプレイ時で大きく感じる部分は、LODを除いてはマウスの軽さやシェイプ、ボタン感触や位置の部分のほうが大きいので。

【マウスフィート】

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マウスフィートに関しては100% PTFEのものを採用しており、マウスに標準付属するスケートとしては非常に滑りやすいです。Razerは大手ゲーミングブランドとしては早めに滑りの良いマウスフィートを標準搭載していたメーカーとして個人的にこの部分には好感を持っていたので、継続してほしいですね。

この点Logicoolはずいぶん遅れており、ようやくG Pro Wireless LightSpeedで”添加物なし(?)” PTFEフィートを採用しました。すでにLightspeedに関しては予約したので、ここもレビューをお待ちいただければと思います。

【充電、有線ケーブル】

充電方法には2通りあり、専用ドックを使うか、有線で充電するかです。個人的には充電ドックのためだけに追加料金を払う理由を見つけられなかったのでドックなしモデルを購入しましたが、確かにG Pro Wirelessを有線で充電するのは面倒だったりするので、予算に余裕のある方は充電ドック付きでも良いかもしれません。

ちなみにRazer Viper Ultimateに付属有線ケーブルは「Speedflex」採用で、柔らかく有線充電中のまま利用しても、十分使えます。予期しない充電切れに対応できるのは良いところで(とは言っても数分ですぐ充電できるのであまり問題ではないのですが)、Logitcool製品のケーブルすべてが残念なことを考えると、ここもRazer Viper Ultimateを購入するメリットではあります。

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ベスト・ワイヤレス・マウス(形状が合えば)

センサー類、技術的な部分は間違いなくトップクラスのワイヤレスマウスなので、あとはプレイヤーの手になじむかどうかでしょうか。

私自身は少し重くても形状とクリック感でG Pro Wielessを使っていますし、Logicoolからより軽量なLightspeedが登場するので、個人的にはおそらくG Pro Wireless Lightspeedがメインなるだろうと予想していますが、ハイグレードなセンサーを搭載したマウスは「形状や軽さ、ボタンといった部分が手に合うかどうか」が重要と最も重要と感じている、単純に、Viper Ultimateが合う人にはおすすめできます。