【レビュー】Razer Viper Mini、61gの軽量ミニ・ゲーミングマウス

razer-viper-mini-review-1ゲーミングPC・周辺機器

ゲーミングブランドRazerから登場した有線のゲーミングマウス「Razer Viper Mini」を購入し、しばらく利用したのでレビューをしていきます。Viperシリーズといえば軽量ゲーミングマウスでいくつかのモデルが登場しましたが、今回のViper Miniはより小型、またレビュー時点では約61gとブランド内で最軽量のゲーミングマウスとして登場しました。

LOD(リフトオフディスタンス)に若干癖はあるものの、トラッキング・サイズ形状ともに優秀なマウスかと思うので、使っていて感じたことをメモしておきます。

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Razer Viper Mini レビュー

Razer Viperシリーズといえば軽量のゲーミングマウスシリーズですが、通常Viperの小型版として登場したのが、今回レビューしているViper Mini。有線のゲーミングマウスで、重量は約61g

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Viperシリーズでは現在通常のRazer Viper(69g)、ワイヤレスのViper Ultimate(74g)もありますが、小型モデルということもあってViperシリーズでは最軽量のマウスです。また最近ゲーミングマウスの流れとして小型シリーズが出る傾向にありますが、同社のエルゴノミックなDeathadder V2 miniも約62gなので、一応Viper MiniがRazer最軽量ということになっています。

上部にRazerロゴ、底部分にRazer Chroma RGBライティングがあり、ソフトウェアのSynapse 3に対応しています。デザインとしても、最近の軽量マウスによく見る「肉抜き」なしでここまで軽量に仕上げている点も見逃せません。

形状に関してもいくつか注目する点があり、実は高さに関してはViper/Viper Ultimateよりも、Miniのほうが若干高くなっています。元々Viper/Viper Ultimateの高さが高いわけではなかったのですが、若干丸っこいシェイプに切り替わっています。

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(縦が短いので、Fingertip Gripでは引きの動きにかなり余裕がある)

また縦・横は小型マウスなので、当然小さくなっています。特に良かった点が縦の長さで、Fingertip Grip(つまみ持ち)でマウスを下に引いたときに、手のひらがマウスの尻の部分にあたることがほぼなく、細かいコントロールがし易い形状となっています。もちろんこれは持ち方によるのですが、Glorious Model O-などの小型マウスでは縦に長く引いたときにはやり手のひらが触れてしまうので、Viper Miniの形状はクロウ派におすすめです。

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(左からViper Mini、Glorious Model O-、Viper Ultimate)

またClaw Grip(つかみ持ち)をした時もまだ手の中でマイクロコントロールができる余裕があったので、ジャンルとしてはつまみ/掴み持ちのゲーミングマウスに該当するかと思います。

以下にViperシリーズのサイズ比較を掲載しましたが、そもそもグリップした感覚がViper/Viper Ultimateとはかなり異なるので、Viperシリーズの小型版というよりは、Viper Mini単体の製品として考えたほうが良いかもしれません。

【Viperシリーズのサイズと重量比較】

Razer Viper MiniRazer ViperRazer Viper Ultimate
61g69g74g
横 53.5mm
縦 118.3mm
高さ 38.3mm
横 57.6mm
縦 126.8mm
高さ 37.8mm
横 57.6mm
縦 126.8mm
高さ 38.3mm
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クリックの改善とトラッキング・センサー、100% PTFE マウスフィート

クリックのメインスイッチには「Razer オプティカル マウススイッチ」を搭載。構造上チャタリング防ぎ、低遅延を実現しています。個人的にゲーミングマウスではクリックのチャタリングが一番多いトラブルのような気がしていて、ここを排除できるというのは耐久性の面で大きなメリットに感じています。

またこれまでのViperシリーズはスイッチの構造上、実際のクリック感が柔らかく、重く、あまり気持ちの良い感覚ではなかったのですが、Viper Miniでクリック感は若干改善されているようで、特にViper Ultimateと比較するとクリック感が少しシャープな感覚に切り替わっています。Logicool Gや個人的に愛用しているGloriousのマウスクリックと比較するとまだ感覚としてはシャープさが足りませんが、以前のViperシリーズから改善しているという点ではメリットに感じました。(ただしViperシリーズ特有のクリック感に分類されるかと思います)

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(左右スイッチのクリック感は、Viper Ultimateから若干改善した様子)

サイドボタンは左側のみに配置されているので、形状としてはほぼ左右対称のマウスですが、右手用ですね。サイドボタンの配置や高さはほぼViper Ultimateと同様ですが、Viper Miniのサイドボタンはより外に出っ張っています。どちらが押しやすいかという点では意見が分かれそうですが、個人的には出っ張っているViper Miniのほうが押しやすく感じました。こちらも良い改善点かと。

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(形状がより凸なサイドボタンへ変更。ホイールの回転も若干軽い)

ホイールのスクロールとクリック感に関しても軽めで、最近のBRでホイールでPINGを送る動作もし易いマウスでした。感覚としてViper Ultimateのマウススクロールは少し重めでホイールサイズも小さめだったので、ホイール関連に関してはViper Miniのほうが扱いやすい感覚です。

トラッキングセンサーには、最大8,500 DPIのオプティカルセンサーを採用。トラッキングに関しては優秀で、おそらく上位モデルのセンサーと比較すると最大DPI以外にも何かしらダウングレードされているはずですが、ゲームプレイ時にはトラッキングの部分に関してはViperやViper Ultimateと比較してほとんど気にならず。

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(PTFEのマウスフィート。標準搭載のマウスフィートとしては滑りやすいです)

マウスフィートは100% PTFEで、滑らかです。ゲーミング周辺機器の大手ブランドで言うとRazerはけっこう早めに滑らかなマウスフィートを採用していた記憶がありますが、デフォルトのマウスフィートとしては良く滑ります。配置は上下で、四隅に配置されていたViper Ultimateとも異なります。滑り具合に関しては同じくらいですかね。

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LOD(リフトオフディスタンス)について

LODはセンサーのせいか構造のせいか、デフォルトだとかなり高いです。Synapse 3のマウスマット表面較正を変更することでかなり改善しますが、デフォルトではかなり厳しいと言わざるを得ません。

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マウスパッド表面較正については、Synapse 3上でRAZER VESPULA V2 HARD、リフトオフ距離の設定を最低の1にすると、距離の感覚としてはGlorious Model D-より若干高い程度まで下がります。ただしマウスを持ち上げたときにセンサーが反応する感覚が若干不安定で、ソフトウェアのキャリブレーションによって全てが解決するような問題ではないような気がします。

キャリブレーション時のLODは短くなっているのですが、どうやってもこの感覚に慣れませんでした。2週間経ってもいまいちLOD点をつかめず不安定だったので、頻繁にマウスを持ち上げる動作をするようなゲームだと、LODの高さに慣れるか、キャリブレーション後のLODに慣れるかしないと、なかなか厳しいかもしれません。

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(Gloriousのマウスセンサーのほうが安定しています)

追記:ファームウェアアップデートによって若干改善されました。デフォルト設定ではまだほかのマウスと比較するとLoDが高く感じますが、キャリブレーション次第で十分使える感覚になっています。ハードウェア性能に関してはまだGlorious Model O-, D-のほうが良いと感じますが、ホールド感触はViper Miniのほうが良かったりするので、悩みどころです。

Battle RoyalではApex Legends、5v5でValorantなどを試しましたが、特にApex Legendsでの追いエイムに関しては全く問題を感じません。Aim LabやKovaakでエイム練習をするときもメインマウスと同じくらいのスコアは出るので、LODが気にならない場面に関しては、トラッキング性能・ホールドしやすいシェイプ、改善されたマウスクリックで小型のゲーミングマウスとしては好印象でした。

例えばValorantで3v1、2v1のシチューエーションだったり、Apex Legendsで2チームと交戦していたりとフリック・アジャストを多用するような状況だと、マウスを持ち上げたときの「ブレ」がどうしても気になります。2週間経っても慣れなかったことを考えると、LODについてはファームウェア更新を含めても、マイナス点です。

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Razer Viper MiniはLODをうまく管理できればおすすめ

ソフトなケーブル、十分なトラッキング性能、ホールドしやすく軽量なボディ、改善されたクリック感などを総合すると、お勧めのゲーミングマウスです。特に形状に関しては通常のViper、ワイヤレスのViper Ultimateと異なる部分もあり、特につまみ、掴み持ちでコントロールし易い点が印象的でした。一方でゲームによってはLODの高さが気になったのは残念な点です。

個人的な意見としては、6,000円以下という低価格にせず、通常のViperと同じセンサーを搭載して売り出せば、小型で扱いやすいマウスとしてもっと信頼できる製品になっただろうとと感じました。シェイプや重量はほぼ完璧なだけに、8,000円くらいでセンサー挙動がViperと同じであればストック買いしたいくらい良い製品になったと思います(同じ理由からDeathAdder V2 Miniは購入しませんでした)。

小型マウスとしては似たような6,000~8,000円クラスで軽量なGlorious Model O-、Model D-があり、センサー挙動に関しては明らかにGloriousのマウスが良いことを考慮すると、私自身はGloriousのマウスのほうが好みでした。しかしながら低価格とホールド感の良さもあり、ゲーマーが重視する点も人それぞれですので、手に合えば小型軽量のジャンルでみるとお買い得なゲーミングマウスと言えそうです。