【レビュー】Logicool G Pro メカニカル キーボード(Romer-G タクタイル)

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以前から利用しているテンキーレスのメカニカルキーボード「Logicool G Pro」をレビューしてみます。

Logitech/Logicool G Proは独自のRomer-G タクタイル・ メカニカルスイッチを搭載しており、スムーズでありながらも確かなフィードバックを感じる製品。キーだけいうと仕事用に使うときはリニアで疲れないG512 Carbon Romer-G Linearのほうが好みなのですが、G Proはテンキーレスで扱い易かったりはするので、メモしておきます。

Logitech G Pro メカニカル・ゲーミングキーボード レビュー

今回レビューするのは、Logitech/Logicool G Pro メカニカル ゲーミング キーボード。独自のRomer-G メカニカルキーを採用しており、テンキーレス(海外ではTKLとか省略されます)で扱いやすいこともあって、ロングセラーの製品です。

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テンキーレス型のゲーミングキーボードの良さといえば、まずはサイズ。計算系キーのスペースがないぶんさらに内側までマウスを動かすことができますし、筆者のように狭い机で利用するケースを考えると、やはりテンキーレスが良かったりします。

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(本来テンキーがある部分まで、マウス可動スペースがとれる)

またキーボードをディスプレイの正面においてもマウス可動エリアは十分に確保できるので、単純に仕事用に文章打鍵、文字入力がし易いです。そもそも10キーを使うことは私の環境で全くないので、サイズとしてはLogicool G Proやその他10キーレスキーボードのほうが、フルサイズキーボードよりも良いですね。ゲーミング用だけでなく、普通の作業用入力キーボードとしても優秀です。

USBポートは着脱式のmicro B(PC側は当然USB-A)で、着脱可能となっており持ち運びもし易い設計に。端子が曲がったりしないように補強パーツが両サイドについているので、スイッチの耐久性だけでなく、全体を壊れにくいように設計されています。

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(キックスタンド付き。フラット、4度、8度の3段階で調整できる)

Romer-G タクタイル・リニア・GX青軸の違い

Romer-Gは、オムロン スイッチアンドデバイスと共同開発されたキースイッチです。Logicool/LogitechのRomer-G メカニカルスイッチには3種類がありますが、Logicool G Proが採用しているのは「タクタイル」型。Cherry MXでいう茶軸に近い打鍵感のスイッチですね。実際は色々違うのですが。

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Romer-Gには「リニア(Cherry MXの赤軸に近い)」「GX青軸(Cherry MX青軸に近い)」もあるのですが、実はLogicool G Proには現状タクタイル型しかないんですよね。個人的にはRomer-G リニアのほうがもっと滑らかで文章入力に限って言えば打ちやすいと思うので、スイッチのバリエーションがないのは残念です。現状テンキーレスモデルはこれしかないのに、出していないのも不思議です(フルサイズにはスイッチタイプが選べるモデルもありますからね)。

Romer-G タクタイルとリニアの違いですが、実はアクチュエーションポイントやキーストロークは同じです。違うのはタクタイルスイッチにはタクタイル圧50gfがあるので、打鍵したときの感触はタクタイルのほうが少し重く、フィードバックは分かり易いのが特徴。耐久性は7000万回のキーストローク。

各スイッチの違いは以下のようになっています。

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(アクチュエーションポイントが浅めのRomer-Gシリーズ。タクタイルとリニアは、Cherry MX茶軸や赤軸と比較してキーストロークも浅め)

個人的には文章入力も数時間行うことがあるので、Romer-G タクタイルのスイッチだと、スイッチを押し続ける時間が長くなるにつれて、フィードバックがあるぶん指が少し疲れてきます。その反面Romer-G リニアスイッチは非常にスムーズでタクタイルほど圧も必要ないので、ゲーミングと文章入力両方を考えるとリニアがおすすめしたいところ。

ただマウスのスペースが大きくとれるのがテンキーレスのメリットだったりしますから、コピーペーストと入力でマウスとキーボードを頻繁に行ったり来たりするのであれば、タクタイルであっても全体的に扱いやすい可能性はあります。Romer-G リニアでテンキーレスが出れば最強だなとは思っているのですが、Logicool/Logitechは未だにG ProのRomer-G リニア版をだしていません。タクタイルはフィードバックが分かり易かったりはしますし、リニアより少し重い点が気にならなければ、ゲーミングのみを考えるとタクタイルのほうが良いという方も多そうです。

他社ゲーミングブランドからもロープロファイルの赤軸スイッチなど面白い製品が登場していたりするので、筆者のようなユーザーを囲うため(?)にも、そろそろ出してほしいです。期間もそれなりに経過していますしね。キーストロークやアクチュエーションポイントを短くすることで所謂感度が高すぎることによる誤入力も議論されているところですが、タクタイルを採用したLogicool G Proに関しては、通常のタイピングもゲーム用のキースイッチとしても打鍵しやすいのが特徴かと思います。

Cherry MX Brown(茶軸)との違い

Romer-G タクタイルスイッチはCherry MX 茶軸(ブラウン)対抗とも言えますが、Cherry MX茶軸はアクチュエーションポイントが2mm、キーストロークが4mmです。これに対してRomer-G タクタイルはアクチュエーションポイントが1.5mm、キーストロークが3.2mmに設計されているので、作動時間は高速というのがLogicool/Logitechの主張です。

高速化の面では物理的なアクチュエーションポイントやキーストロークに加えて、スイッチの作動からUSB信号発信までのシーケンスの各ステップを効率化するキーストローク信号処理(KSP)を最適化しています。

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最近はCherry MXにもSpeed Silver(銀軸)、Cherry MX Low Profile Red(赤軸ロープロファイル)、Low Profile Speed Silver(銀軸ロープロファイル)があり、 各社高速入力が可能なキースイッチを出している状況です。SteelSeriesも先日OmniPointスイッチという独自スイッチ搭載(しかもアクチュエーションポイントが変更できる謎仕様)のApex Proシリーズを発表していて、気になります。個人的にはRomer-G リニアのバターのようにスムーズな入力が大変気に入っているので、Logicool G Proでリニア版が出るのをとりあえず待っています。

話を戻して、個人的にRomer-GタクタイルとCherry MX 茶軸のどちらが好きかといわれれば、Romer-G タクタイルでしょうか。一般的なキーボードの茶軸スイッチと比較するとよりソフトな感触が気に入っていて、それ以前にLogicool G Proの全体的な作りが良いです。ほかのメーカーから茶軸採用キーボードは沢山出ていますが、いままで「これだ」と思える製品に出会ったことがないんですよね。そもそもMX Cherryで言えば赤軸派ですし。

キーの押し具合としては、スイッチの構造なのか、押したときの安定感はRomer-Gタクタイルのほうがあるような気がします。購入前には一度打鍵感を試すべきですが、Romer-G タクタイルとリニアはおすすめできると思います。

RGBライト・イルミネーションとLogicool G HUB

内部の構造上、キー表面のみからライトが見えるようになっています。キー下からRGBライトの光ががっつり漏れているキーボードも結構あるので、Logicool G ProのRGBイルミネーションは非常にクリーンな見た目です。

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Romer-Gに関しては開発段階で文字部分をはっきり光らせるようにオムロン スイッチアンドデバイス側と設計したそうで、うまくできているなと思います。ちなみにFキーの機能割り当てなんかもG HUBからできるので、機能別にFキーを光らせておいたりするのも便利。

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右上のスイッチからRGBのON/OFFが可能。Romer-Gリニア・タクタイルに関しては打鍵音も静かなので、見た目もシンプルでオフィス利用も以外とありなんじゃないかと思います。

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(左がWindowsキー他任意のキーを無効にするゲームモード切替、右がRGBイルミネーションON/OFF)

RGBの光り方はLogicool/Logitech G HUBソフトウェアから変更も可能で、「プリセット」では固定、色の波、サイクル、ブリージングといったよく見るものから、オーディオビジュアライザーなど面白いものも設定可能です。

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「アニメーション」では、雷やコントラスティックなど、これまた独自の光り方をする設定があります。観賞用にPCやその他RGB対応デバイスと合わせて使うと面白そうですが、個人的にはあまり使っていません。

最後に「フリースタイル」ですが、こちらでは各キーごとに好みのRGBカラーを設定できます。ゲーム用のキーだけ光らせるなど、使い方は自由です。

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(キーごとにRGBカラーの割り当ても自由)

個人的にRomer-Gスイッチのキーが秀逸と思う点が、やはりキー下からRGBライトの光りが漏れないところですかね。例えばRazer Chroma Ornataなんかは波でRGBを全体表示しているときは綺麗なのですが、ワンキーごとにRGBを割り振ると、色が混じったりぼんやりして残念な見た目になります。その点Logicool G Proは文字だけ綺麗に光ってくれるので、RGBの面はここがG Proキーボードのお気に入りです。

キーボードの音は静か

Logicool G Proの打鍵音ですが、Romer-G タクタイルを採用しているおかげか、そこそこ静かです。底打ちさせるかさせないかでまた音も変わってきますが、Romer-Gはリニア・タクタイルであれば静かなほうで、ボイスチャットや配信用にもおすすめできるかと。

今回はBlue SnowballでLogicool G Pro(タクタイル)と、Logicool G512 Carbon(リニア)で打鍵音を比較してみました。正直そんなに違いはないので、押したときの感触で選ぶと良いかと思います。G512 Carbonはボディがアルミ合金のせいか底打ちしたときにG Proよりも少し高い音が聞こえますが、まあ慎重に聞いてみないとわからないレベルの違いではあるので、そこまで気にしなくても良いはずです。

(Logicool G Pro / Romer-G タクタイル)

(Logicool G512 Carbon / Romer-G リニア版)

もっと細かい部分に注目すれば、タクタイルなG Proはザクッとタクタイル圧部分でリニアスイッチとは違う音がします。この録音環境では聞いただけではなかなか分かりにくいですが、実際にスイッチを押した感触と合わせると、やはりG Proはタクタイル圧の部分でしっかりとフィードバックがある点が特徴でしょう。

Logicool G Proはテンキーレスの第一候補。Romer-G リニア版を切望

Romer-Gスイッチのタクタイルとリニアにはとても良い印象を持っていて、今まで使ってきたCherry MXの茶軸、赤軸の一般的なキーボードよりも概ね使いやすさを感じます。テンキーレスかつUSB着脱式で持ち運び易く、狭いデスク上でも低DPIマウス運用なんかができてしまったりしますし。

全体的な使いやすさを考えると、テンキーレスのゲーミングキーボードとしては第一候補に入れておいても良いのではないでしょうか。個人的にはLogicool G Proのキー数とサイズでRomer-G リニア版を発売してほしいのですが、G512 Carbonは選べるのに、G Proは選べないのが不思議です。