JBLから新発売されている「E55BT」。bluetooth接続が可能なワイヤレスのオーバーイヤー型ヘッドフォンで、日本だとHARMAN公式価格が1万5880円(税別)となっています。E55BTにはクインシー・ジョーンズ版のQUINCY EDITIONもありますが、今回レビューするのは通常モデルです。
JBL E55BT 実機レビュー
優れたコストパフォーマンスに加え、”使いやすさ”と”デザイン性”を追求したbluetoothヘッドフォン
この言葉がそのまま当てはまりそうなJBLの新ヘッドフォン「E55BT」。まずは開封、と言いたいところですが、ストアで箱は捨ててしまったので(いつものことか)、本体だけチェックしていきます。
本体のデザインはJBLらしいヘッドフォンと言いますか、カジュアル映えする外観なのかなと思います。他のカラーではホワイト、またポップなブルーとレッドも用意されていますが、ブラックに関しては落ち着いた色。
がっつりJBLロゴが両方に入っています。50mm径ドライバーが搭載。周波数特性は20Hz ~ 20kHzとしており、感度は96dB/mW、インピーダンスは32Ω。有線でも接続可能ですが、普通にスマホで鳴らせるスペックではあります。
イヤーパッドはオーバル型。耳全体を包み込んでくれるので、多くの人には快適なオーバーヘッド・イヤー型ヘッドフォンではないでしょうか。JBLのヘッドフォンは個人的に側圧強めなモデルが多いかなという気がしていますが、オーバル型なので慣らせば問題ないかと。
スイーベル型で縦にできるので、首にかけても顎に当たったりしないのはGood。Bluetoothの価格もそこそこ安い(?)ミッドレンジヘッドフォンということで外出利用も想定されますが、さっと首にかけれるあたり、その辺もしっかり考えられているようです。その代わり、ポーチは付属せず。Eシリーズなので文句は言えません。
ヘッドバンドの部分にもJBLのロゴ。いつも思いますが、JBLはカジュアルにロゴ強調が強いですね。頭上にあたる部分も同じようなメッシュ素材になっており、アーチをしっかり描いていることもあってそこそこ快適。
調節部分には目盛ありで、ここはメタルパーツのようです。Eシリーズの文字もサイドにありますね。
右側後ろに電源ボタン、操作ボタンなど。慣れれば操作も割と簡単です。
有線接続も可能(バッテリー切れでも音楽が聴ける)となっており、プレイヤー側3.5mmのケーブル(リモコン付)と、充電用のmicroUSBケーブルが付属します。充電ケーブルの方は、JBLカラーのオレンジ。一応バッテリーは2時間の充電で最大20時間のワイヤレス音楽再生としており、2台と接続が可能なマルチポイント対応です。
デザインは全体的にJBL色が強いですが、SYNCHROS E50BTほどゴツさがなく、Everestシリーズほど近未来感もなく、落ち着いたヘッドフォンな印象。折り畳み可能である点やスイーベル機構を採用している点はポータブルのBluetoothヘッドフォンとして良いですが、Eシリーズということもあってかポーチが付属しないのはご愛嬌です。(QUINCY EDITIONには付属するんですよね…)
ちなみに同じようなシリーズでE45BTもありますが、こちらはオンイヤーです。なので、最近のEシリーズでオーバーイヤー型が欲しい場合には、E55BTになるかと思います。
JBL E55BTの音について
一言、「JBLのヘッドフォンっぽい」です。
全体的にはJBL Everest 300を聴いた時の感触と似ており、ポップスやダンスミュージックは聴いていて楽しいチューニングというか、音作りになっているような。購入前はもう少し低音もボンボン押し出すかと思っていましたが、以外に控えめ(それでも)でフラットな印象。適度に中域も前に出ているような気がしており、男性ボーカルも聴きやすいです、女性ボーカルは微妙かも。
ただ、価格が価格なので上は突き抜ける気持ちよさがあるわけではないですし、下もグッと沈み込むような感じもなく、この価格帯のヘッドフォンでは結構良いのかなと思うところもあり、Bluetooth接続が可能な点やデザインも含めてこの価格で納得できるのかなと思ったりもします。
その他
- 側圧 : 購入直後はそこそこあるが、オーバル型なので我慢できる。
- 遮音性:良い。
- 音漏れ:有線iPhone直繋ぎで75%程度までOK。
- 長時間の利用:あり。
- 本体の操作ボタン:少し押しにくい
側圧は他のJBL機種同様に購入直後は少し強めな気がしますが、オーバル型で耳を覆ってくれるのでそこまでストレスではありません。しばらく慣らす必要はあるかもしれません。密閉型で遮音性・音漏れチェック共に良好で、色んな環境で使えるヘッドフォンかと。
ヘッドフォンについている操作ボタンが少し押しにくいので、有線利用ならケーブルのリモコン、もしくはスマホやDAPからの操作が楽かもしれません。
価格相応な音質な気もするが、デザイン・そして利便性のトータルでナイス
価格が2万円以下のbluetoothヘッドフォンではあるので、正直そこまで高音質であるとか、感動する音とかはこれより上の価格のヘッドフォンを購入している方は思わないでしょうし、もしかしたら4万~5万クラス、もしくはそれ以上のヘッドフォンを使っている方なら、そもそも選択肢にも入らないかもしれません。
ただ同じ価格帯のヘッドフォンと考えると音は悪いと思いませんし、何よりJBLのチューニングというか、ポップス、ダンス、ロック、ヒップホップとなんでも行けそうな音作りは、結構受けそうな気がしており、個人的にSONYの同価格ヘッドフォンなんかよりは好きだったりします。
Bluetoothの接続もしっかりしており、この辺りもワイヤレスのヘッドフォンが多いJBLの強みなのかなと感じるところ。あとはデザインの好き嫌いで他社モデルやその他モデルと比較して、どれだけ気にいるかといったところでしょうか。
…本当いうと、QUINCY Editionが欲しかったんです。ただ店頭に置いてなかったのでE55BTの通常モデルを購入したと。価格が許すなら、皆さんはQUINCY Editionを買ってください。(というか、試す機会があれば一度聴いてみてください)