【HyperX Cloud II】レビュー。ゲーミングヘッドセット

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キングストンのゲーミングブランドHyperXから発売したヘッドセット「HyperX Cloud II」をレビュー。

HyperX Cloudシリーズといえばゲーミングヘッドセットとしては安価かつ装着感が良い、かつ価格帯の割には音が良いという評価が多いのですが、個人的にも同じような印象を持っています。Cloud IIは3.5mmコンボジャックに直接、もしくはUSB接続に対応しています。

似たような価格帯でSteelSeries Actis 5 2019 Editionを利用していたのですが、おそらく総合力ではHyperX Cloud IIがおすすめなので、メモしておきます。

キングストン HyperX Cloud II レビュー

HyperX Cloud IIは、キングストンのゲーミングブランドから発売したヘッドセットです。シングル3.5mm接続他、ヘッドフォンやマイク音量、マイクミュート、疑似サラウンドの子コントロール機能がついたUSB接続の延長ケーブルも付属します。

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HyperXにはCloud AlphaやワイヤレスタイプのFlightもありますが、有線タイプのデザインが似たCloudシリーズにおいては、装着感・音質に大きな違いはないかと思います。実際にワイヤレスや低価格のStinger、上位モデルのRevolver/Revolver Sを除けば、大きな違いは感じませんでした。

初代HyperX CloudからCloud IIへの大きな変更点としては、USB延長ケーブル接続時に疑似7.1chサラウンドに対応したこと。とはいってもこの疑似サラウンドは「疑似疑似」ともいえてあまり効果は感じられなかったので、こちらは後述。

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イヤーパッドはレザータイプとベロアタイプが両方付属しており、どちらも快適です。シーリングの良さを追求するならレザータイプ、夏など熱く蒸れる季節はベロアタイプが良さそうですが、どちらも装着感は良く長時間のゲームプレイにも耐えれるかと。低反発イヤークッションの厚みはそんなにないのですが、ストレスを感じません。

例えばSteelSeries Arctis  5 2019のイヤーパッドはマシュマロのように柔らかいのですが、柔らかさが高いから一番快適か、と言われるとそうでもなく、総合的な装着感はCloud IIのほうが良いように思います。ヘッドバンド部分もアーチをしっかりとっていてクッションも少し入っているので、上部がヘッドバンドにあたって疲れるということもほとんどありませんでした。一部レビューではメガネ装着時にあまり快適ではないという意見もありましたが、個人的には問題なしです。

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メタルの調整バンドを採用し、剛性もありそうな感じ。全体がプラスチックなヘッドセットと比較すると、耐久性もありそうですね。こればかりは数年使ってみないと何とも言えません。

ちなみに航空機用のアダプターやトラベルバッグも付属するので、キングストンとしては持ち運んで使ってほしいということなんでしょうね。スイーベル機構のように横にすることができないのでアレですが、サイズ自体大きすぎるヘッドフォンではありませんし、マイクも取り外しができるのでアリだと思います。

HyperX Cloud IIの音質

ゲーミングヘッドセットとしては良いです。直径53mm径のドライバーを搭載しており、なんというか耳に近過ぎないので、適度な距離感で音のバランスも良いかと。Arctis 5はイヤーパッドが柔らかすぎるのがドライバーが耳のすぐ横で鳴っている感覚が若干あり、そういった意味では距離感でおすすめできます。

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ゲーミングヘッドセットということで低域も迫力ある適度にブーミーなチューニング。ちなみにゲーミングヘッドセットだと大概高域表現にシャープさはあまりなく、HyperX Cloud IIも例外ではありませんが、そのぶんFPSプレイ時に銃声のきつさは感じなかったりと、あくまでゲーム向けといった印象でした。

マイク音質

ノイズキャンセリング機能付きのマイクは、取り外し可能です。アームも調整可能で外部ノイズも入りにくく、防風カバーも付属するので一万円前後のゲーミングヘッドセットとしては十分過ぎる仕様です。マイク音質に関しても十分クリアだそうで、例えばApex LegendsをWindows PCでプレイしていたときも、ほかのプレーヤーから十分きれいで聞こえやすいという評価でした。

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実際にマイク録音をしてもクリアで、やはりゲーミングヘッドセットというと、マイクが付属していて、かつ外部の環境音が入りにくいというのはメリットですね。個人的にゲーム用マイクに関してはMarantz Pod Pack 1のUSBコンデンサーマイクを利用しているのですが、一般的にコンデンサーマイクだと感度が高くPCのファン音や、夏だと扇風機の音なんかもがっつり拾います。ゲーム内の設定でチャットをアクティベーションする音量を調整すれば問題ないですが、別マイクのセッティングの面倒さを考えると、やはりそれなりのマイク音質でプラグアンドプレイができてしまうヘッドセットの良さがあります。

1万円前後のヘッドセットと比較すると、なんのマイクには不満もありません。

7.1chバーチャルサラウンド

USB延長ケーブルを利用する際には「アドバンストオーディオコントロールボックス」が利用可能で、マイク・ヘッドフォンの音量調整や、マイクミュートが可能です。ここに7.1chバーチャルサラウンドのボタンもあるのですが、利用はあまりおすすめしません。

というのも、Cloud IIの7.1ch疑似サラウンドをオンにしても単純に押し出しが強くなっただけの印象で、逆に察知しにくくなりました。プレイするゲームにもよるかと思いますが、個人的にはまったく効果がなかったので、基本OFFにしています。初代Cloudからの進化といえばこの7.1chだったので、少し残念な気持ちも。

ただWindows 10で標準搭載されているWindows Sonic for Headphonesや、デジタル購入すればDolby Atmos for HeadphonesもCloud IIでは当然使えますから、Cloud IIに搭載されているサラウンド機能を使うよりは、別のサラウンド機能を利用するのがおすすめです。今のところ、個人的にはDolby Atmos for headphonesがおすすめで、映画鑑賞なんかにも良いですしね。

ちなみにアドバンストオーディオコントロールボックスの音量調節ですが、ヘッドフォンのボリュームコントロールに関してはWindowsの音量調整に連動します。

サラウンドは微妙だが、ゲーミングヘッドセットとしては推奨できる

HyperX Cloud IIの目玉機能のはずであった7.1chバーチャルサラウンド機能は微妙だったものの、それ以外の部分、例えば単純な装着感やヘッドフォン・マイクの音質面で不満がなく、ゲーミングヘッドセット、特に1万円台の製品では売れる商品だろうなと感じました。7.1chバーチャルが実用的であれば、間違いなく同じ価格帯では敵なしだったでしょうね。現状Dolby Atmos for Headphonesがどの製品でもよい感じなので、個人的には特に必要なかったのですが。

Logitech(日:Logicool)はヘッドセットにギミックがあり過ぎて好きになれませんし(今はASTRO Gamingブランドに力をいれているっぽいので、今後は全体でみると良いかも)、ヘッドフォンに関してはゲーミング用ではないHi-Fi向けのステレオヘッドフォンのほうが普通に音が良い、というのもあったりして、やっぱり「ゲーミングヘッドセット」というと、少しギミックが強すぎるものを感じてしまう部分はあります。

ただ、そんな中でもゲーム用はヘッドセットが良いと思う理由として「マイク付属ですぐ使える」「コントローラーから音量調節やマイクミュートが簡単」「長時間のプレイでも疲れない」といった、ゲーマー特有の条件をクリアできる部分が挙げられます。Cloud IIはその点総合力が高いので、今のところこの価格帯では一番お勧めできるヘッドセットなのかなと感じました。