【レビュー】HyperX Cloud Flight S、ワイヤレス・ゲーミングヘッドセット

hyperx-cloud-fight-s-review-1イヤホン・ヘッドフォン

キングストン・HyperXブランドのワイヤレス・ヘッドセット「HyperX Cloud Flight S」を購入したのでレビュー。Flightシリーズからは2代目となる製品ですが、7.1chサラウンドや快適になったイヤーパッド、Qi充電などいくつかの点で進化しています。

ワイヤレス製品ということで個人的にはマイク音質が気になっていたのですが、ゲームでは十分使える音質で安心した部分もあったので、メモしておきます。

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HyperX Cloud Flight S レビュー

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HyperX Cloud Flight Sは、HyperXブランドから発売された2.4GHzワイヤレス対応のヘッドセット。ワイヤレス対応のCloud Flightシリーズからは2代目(Xbox用Cloud Flightもあるので、正確には3製品目)ですが、いくつか改善があります。

まず設計面ですが、初代Cloud Flightと比較してパッドが変わりました。厚みが若干増えたようでフィッティングが向上した印象を受けます。フォルム自体はそこまで変化がないように思いますが、イヤーパッドの変更で長時間の装着が楽になりました。

(頭部にあたるクッションも柔らかく快適)

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(アジャスターはメタルフレームで剛性も◎)

一方でイヤーパッドの素材はレザー素材のもののみで、ベロア系のものは付属していません 。レザーも通気性が悪いわけではないのですが、個人的には長時間使う上で蒸れにくいベロア系が好みということもあって、ここは少し残念で。

ドライバーはネオジム磁石の50mm径ダイナミックドライバーで公称上の初代Cloud Fightとの違いは不明ですが、再生に関する周波数応答やマイク周波数応答の幅は広くなっています。

Cloud Flight S VS Cloud Flight スペック比較

スペックCloud Flight SCloud Flight
ヘッドフォン
ドライバーネオジム磁石、ダイナミック50mm径
タイプサーカムオーラル、密閉型
周波数応答10Hz~20kHzワイヤレス
20Hz–20,000Hz
アナログ
15Hz–23,000Hz
インピーダンス32 Ω
音圧レベル99.5dBSPL/mW (1kHz時)106dBSPL/mW (1kHz時)
T.H.D.1%未満2%未満
重量310g300g
重量(マイク含む)320g315g
マイク
方式エレクトレットコンデンサーマイク
極性パターン双指向性、ノイズキャンセリングノイズキャンセリング
周波数応答50Hz~18kHz100Hz~7,000Hz
感度-40.5dBV (1V/Pa、1kHz時)-45dBV (0dB=1V/Pa、1kHz時)
バッテリーの駆動時間30時間30時間
ワイヤレスの接続距離2.4 GHz
最大20メートル
2.4 GHz
最大20メートル

ワイヤレス接続は2.4GHz USB。無線範囲は最大20mとしており、実利用でも筆者の利用環境では隣の部屋でも途切れないくらいでした。

バッテリーは前作同様最大30時間(音量50%の場合)で、こちらも実使用ではほとんどバッテリーを気にせず使えます。Qiパッドを利用することでワイヤレス充電も可能なのが特長ですが、頻繁に充電することがないので、実利用ではほとんど必要ありませんでした。

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7.1chバーチャルサラウンド

HyperX Cloud Flight Sは、7.1chバーチャルサラウンドに対応しています。ヘッドフォン本体下に「7.1」の物理ボタンが実装されており、ソフトウェアを利用せずとも、疑似サラウンド機能が使えます。

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Windows OS用にはソフトウェアとしてのDolby Atmos for HeadphonesやDTS Headphones:Xといったサラウンド機能もある中、独自で実装してきた点は面白いところ。ちなみにPS4でもこの疑似サラウンド機能は使えます。

大々的にブランディングしていない部分を見ると大丈夫かなと思ったのですが、7.1ch疑似サラウンドに関してはDTS Headphones:Xのほうが位置を把握しやすかったです。初代Cloud Flightは7.1ch疑似サラがないのが欠点でしたが、Cloud Flight Sで対応してきたのはうれしいところ。。

ちなみにCloud Flight Sのバーチャルサラウンド機能は、ソフトウェアの「HyperX NGENUITY」アプリを利用すると、より細かく設定可能。いくつかのゲーム用に最適化を行うAuto-Optimize機能もありあます。

初代Cloud Flightで使えたソフトウェア機能は音量調節とミュート機能くらいなものだったので、そこと比較すればFlight Sで利用できる機能は大きな進化です。

ただ、今回はワイヤレス製品ということもあって操作系はほとんど本体から設定できるので、ソフトウェアがほぼ不要という点も付け加えておきます。

ゲーム/チャットのオーディオバランス機能

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Cloud Flight SにはGameとChat両方の出力というかプロファイルが用意されており、あらかじめDiscordやWindows設定にそれぞれを割り当てておくことで、サイドのイヤーカップコントロールからオーディオバランスを切替できます。

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(ワイヤレス製品なので、操作インターフェースは全てヘッドセット本体に集約)

機能としてはSteelSeriesのChatMix Dialに似ており、素早くこういった音量をヘッドフォン本体から切替できる点は便利です。

モニタリング機能

またヘッドフォンサイド上にはモニタリング用のボタンを実装しており、押すと自分がマイクに入力している声を聴くことができます。

モニタリング機能をソフトウェアで実装しているヘッドセットはいくつかありますが、本体に物理ボタンを設置しているのは珍しいかと。そういう意味ではこのヘッドセットは本体から操作できることが多く、多機能なんですよね。

こういった設定群をいちいち画面を切り替えずヘッドセット本体の操作で済ませたい、というゲーマーには非常におすすめできるヘッドセットです。

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ヘッドフォン音質

ワイヤレス製品ですが、ヘッドフォン出力の音は良いです。初代Cloud Fightもワイヤレスのゲーミングヘッドセットとしては悪くはないですが、Cloud Flight Sは単純な解像度といった部分で向上しているのを感じました。

ゲーミングヘッドセットは低域に重心を置いている製品が多いですが、Clould Flight Sに関しては、そこまで低音が重くない点は好印象。

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特にWindows OSのサウンド設定内でDTS Headphones:Xやその他バーチャルサラウンドのソフトウェアを使うとその時点で低音が少し強調されるような感覚があります。

個人的に7.1chヘッドセットを利用する場合、元の音質はフラットに近づけてほしいというのもあります。当然Cloud Flight Sも低域に若干の強調を感じる部分はあるのですが、元からボンボン低域が強調されているようなヘッドセット比較したところ、扱いやすいように感じました。

高域に関しては解像度が惜しいと感じるので、やはり音楽視聴をメインにする場合は通常のヘッドフォンを購入したほうがコスパは良さそうです。

ただ、他のゲーミングヘッドセットと比較したときの音質は、特にワイヤレス製品としては高いレベルにいるかと思うので、例えばG733なんかと比較すると、Flight Sのほうが個人的にはお気に入りでした。価格も大体同じくらいなので、この価格のワイヤレスヘッドセットとしてはお勧めの製品化と思います。

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マイク音質

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(マイクミュートの赤LEDはナイスタッチ)

ワイヤレスのゲーミングヘッドセットを使うにあたり、一番の欠点と思うのがマイク音質です。ここは2万円を超えるゲーミングヘッドセットでも無線だとかなり微妙なので、割り切って使うしかないかと。

例えば、ゲーム内でのチャットコミュニケーションには問題のない音質ですが、Cloud Flight Sのマイク入力で綺麗な声をYouTubeやTwitch配信に入れたいとか、そういった用途では解像度の足りなさを感じます。

ワイヤレスゲーミングヘッドセットとの比較でいえば、マイク音質は良いほうかと思います。ただ無線製品全体でまだまだという感じがするので、このマイクを使う場合は、ゲーム内チャットに利用する方、高音質配信などをしない方向けですね。

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HyperX Cloud Flight S 総評

初代Cloud Flightから比較すると、思った以上に改善がありました。装着感は格段に良くなりましたし、音質面は若干の改善、そして機能面での多くの追加があったので、今から購入するなら多少高くてもCloud Flight Sを選ぶのがおすすめです。

ワイヤレス製品はShennheiser(EPOS)、Logicool G、Razer、audio-technicaなどからいくつか製品が出ていますが、価格と音質・快適さのバランスを考えると、非常に良い位置にいるかと思います。

特に2万円以内で長時間使えるワイヤレスヘッドセットを探している方には良い選択肢と言えそうです。