【レビュー】HyperX Alloy Origins、独自メカニカルスイッチ搭載のゲーミングキーボード

hyperx-alloy-origin-1ゲーミングPC・周辺機器

Kingston TechnologyのゲーミングブランドHyperXから登場したメカニカルキーボード「HyperX Alloy Origins」を購入したので、実機をレビューしていきます。”HyperXメカニカルスイッチ”という独自スイッチを採用したシリーズで、個人的にもHyperXのスイッチは気になっていたので購入してみました。

筆者がCherry MXシリーズではリニア・赤軸派ということもあって、今回はHyperX Redスイッチ・JISキー配列版のレビューです。

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HyperX Alloy Origins レビュー

HyperX Alloy Originsは、HyperXブランドから登場したメカニカルキーボードです。RGBなども搭載されておりゲーミング向けの製品で、Alloy Originsがテンキーありのフルサイズキーボード、テンキーレス版はAlloy Origins Coreという製品名で販売されています。今回の注目がHyperXのカスタムスイッチ ”HyperX Switches” 。いくつかのメーカーの独自スイッチと言われるものは他社製だったりはするので(例えばLogitech GXはKailhとか言われていたりします)独自開発かは不明ですが、いくつかのキースペックが Cherry MXスイッチとは異なっています。

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例えばCherry MX Red(赤軸)はアクチュエーションポイントが2mm、トラベルディスタンスが4mmですが、HyperX Redスイッチは作動点が1.8mmと0.2mm短いです。それに伴って合計移動距離も3.8mmになっており、スペック上は0.2mm浅く高速入力が可能な点が特長です。耐久性は8,000万回としていますが、このあたりのスペックはメーカー次第でなんとでも言えるので参考程度に見ておくと良いかと。

キーボードの筐体はアルミニウムが採用されており、剛性も高評価。USBケーブルは着脱可能なUSB Type-C端子で、このあたりも最近のゲーミングキーボードな印象です。USBケーブルを交換してケーブルの取り回しやデザイン変更ができる製品もありますからね。Logitech/Logicool G Pro X ゲーミングキーボードは未だにmicro-Bだったりするので、最近のものは取り入れてくれる感じはHyperXの良さかと思います。また3プロファイルのオンボードメモリ対応なので、おそらく持ち運びも想定しているはずです(まあ、持ち運ぶならTKL版を選ぶでしょう

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筐体の設計面で良いと感じるところは、スイッチ取り付けがフラットな面になっているため、クリーニングなどのメンテナンスがしやすい部分も挙げておきます。G Proシリーズのキーボードは凹凸があって掃除しにくいですし、なんというか、独自キーは搭載しているのですが、それ以外はシンプルなフルサイズのゲーミングキーボードです。キックスタンドも3段階で調節可能で不満が出ず、ほとんどの部分でゲーミングキーボードはこうあって欲しいというシンプルさがHyperX Alloy Originsのおすすめポイントですね。

シンプルが故にメディアコントロールやWindowsキー無効化のゲームモードへ切り替える独立キーは搭載されていません(Alloy Originsでもゲームモード切り替え自体はできます)。例えばRazerなんかはHuntsman EliteやBlackwidow Eliteで独立したメディアキーとマルチファンクションダイアルなんかを搭載していますが、HyperX Alloy Originsにはそういったものはないです。Corsair K65 LUXについていたUSBパススルーなんかもAlloy Originsには搭載されていないので、こういった付加機能を必要としている方には物足りないかも。アンチゴースト、Nキーロールオーバーにはこの価格帯なので当然のように対応しています。

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とは言っても、正直こういった付加機能はある種のギミックですし、究極ゲーム用にはスイッチとキーキャップがしっかりした品質で、筐体の角度がしっかり設定できれば十分なので、特に不満は感じませんでした。個人的にもこれくらいシンプルな方が良いですね。余計な機能がついていないぶんフルサイズでありながら筐体をコンパクトに抑えており、メリットもあります(もっとも、ローセンシユーザーによるマウス可動や机上スペースを確保したい場合は、テンキーレス版のAlloy Origins Coreがあるのでそちらがおすすめですが)。

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HyperX RedスイッチとCherry MX Redの比較

肝心のカスタムスイッチHyperX Redと、定番スイッチのCherry MX Redの赤軸比較もしていこうと思います。単純にスペック上の違いはアクチュエーションポイントが0.2mm浅いだけなのですが、この”0.2mm”の浅さで、FPSなどのゲームプレイをしたときにどれだけ感覚に違いが出てくるかが重要。結論からいうと「ほんの少し浅い気がするけど、ほとんど似ている」が個人的な印象です。

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ここがHyperX Redスイッチの面白いところで、使用感はCherry MX Redとほとんど変わらないのですが、気持ち浅めな心地よさがあります。Cherry MX Sliver(銀軸)のように極端に浅いスイッチではないので、Apex Legendsにおけるキー誤爆によるQ押しスキル発動や、タイプミスも防げます(つまるところキースイッチへの慣れ次第ですが、筆者の経験からすると銀軸は軽すぎてたまにキー誤爆します)。

ですので「Cherry MX Redのリニアな感覚と軽さは好きだけど、MX Sliverほど軽いスイッチは扱いにくい」で別のキースイッチを探しているゲーマーには良い選択肢になるはずです。

またHyperX Alloy Originsで一番良いと感じた部分は、キーを打鍵した時の安定性です。おそらくこれまで利用したスイッチの中でも、一番ブレないメカニカルスイッチとキーキャップですね。キートップに指を置いて様々な角度から打鍵してみましたが、どのキーも非常に安定しています。これは若干作動点が浅いおかげなのか、スイッチとキートップの設計なのかは不明ですが、とにかく指で押したときにブレません。何か特殊なスタビライザーでも各スイッチ・キーに搭載しているのかなとも思いましたが、キーキャップを取り外してもいたって普通の+型構造でした。

Corsair K65 LUXのCherry MX Red版はタイピングの感覚がソフトでキーも左右上下にブレまくるのですが、同じCherry MX Redを搭載した別のキーボードでも安定している製品はあるので、Alloy Originsは全体的な設計自体が秀逸なのだと思います。

プロプレーヤー使用キーボードを見ると、HyperXブランドではAlloy FPSシリーズが多い印象ですが、これもゲームタイトルによって偏りが出てくるのでなんとも言えません。元々HyperXのキーボードは悪くない印象を持っていましたが、今回のHyperX Alloy Originsを使ってから、随分とよい印象に変わりました。

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Alloy Originsのソフトウェア(NGENUITY)・RGB機能

筆者としてはRGBはゲームプレイに関わらないところなのであまり気にしていないのですが、HyperX NGENUITYソフトウェアでどれだけカスタマイズができるかも確認していきます。

RGBカラーは約1,600万色で、キー個別のRGBライティング、そして5つの明度レベルに対応。最近のゲーミングキーボードの同じような価格帯であれば各キーライティングやプリセットプロファイルはほとんど対応しているので、基本的な部分は他社ブランドと比較しても遜色ないかと。

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NGENUITYはHyperX版Logicool G HUBのようなもので、キーボードだけでなく他の対応製品、たとえばマウスのDPI調整やオーディオ設定が可能です。製品群を見る限り、メインはキーボードとマウスですかね。キーボードに関してはマクロ設定もできるので、十分実用的。レビュー時のソフトウェアVer.ではCPU使用率をそんなに占有しない点も良いところでしょうか。現Ver.のLogicool G HUBのCPU使用率が酷いこともあるのですが、限られたPCスペックでTwitch、Mixer、YouTubeなどでストリーミング配信をする場合には気になったりするわけで、CPU使用率が少ないのは嬉しいです。

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HyperX Alloy Originsを使っての所感

HyperX Red メカニカルスイッチは、もう少し注目されても良いのかと思いました。Cherry MX Redのリニア・スムーズな感覚はありつつ、それでいて打鍵の安定性に優れている点(もっともこれはHyperX Redスイッチによるものかキーキャップによるものかの判断はできていない)が秀逸で、最近利用したリニア系メカニカルキーボードの中ではおすすめできる製品です。

使ってわかったのは、やはりTKL版を買うのがおすすめです。天板は極力狭くしたデザインですが結局フルサイズなので、使い方によってはマウス可動範囲を邪魔するので。テンキーが必要なければ価格もそこまで変わらないのでTKLを買うと良さそうですね。