FiiO M9、アップデートでLDACレシーバー対応したので使ってみた

fiio-m9-ldac-receiver イヤホン・ヘッドフォン

FiiO M9がFW1.0.4のソフトウェア・アップデートによってLDACコーデックでのレシーバー機能に対応したので使ってみました。今回のアップデートによってSBCに加えてLDACレシーバーが追加されたので音質面では良いことですが、動画視聴時など遅延の面では注意が必要なのでメモしておきます。

FiiO M9、FW1.0.4でLDACコーデックに対応

先日公開されたFW1.0.4のファームウェア・アップデートによって、デジタル・オーディオ・プレーヤーのFiiO M9がLDACでのレシーバー機能に対応しました。今までレシーバー機能はSBCのみだったのですが、アップデート後はLDACもしくはSBCでレシーバー機能が使えるようになっています(送信側は元々LDAC/aptX/aptX HD/HWA(LHDC)/SBC対応です)。

使い方はBluetoothをONにして、レシーバーとしてつなぎたいプレーヤーとBluetoothで接続、FiiO M9のBluetooth設定には「Bluetooth DAC/AMPモード」があるので、こちらをONにして使います。FiiO M9をレシーバーとして使っているとき、画面は”BT Sink Mode”が表示され、接続のコーデックも表示されます。

SBCコーデックでのレシーバー機能はBluetoothに対応している機器なら基本的にどのスマートフォンやDAPでも使えますが、LDACでのレシーバー機能は、送る側の再生機器がLDACオーディオ・コーデックでの接続に対応していることが必要です。ただし最近はLDAC対応のDAPは増えてきましたし、Androidスマートフォンも8.0 Oreo以降は対応機種が多いです。

ちなみにAndroidでLDAC対応機種だと「開発者向けオプション」からLDACコーデック接続の設定が行えるはずです。オーディオ品質最適化(990kbps/909kbps)、バランス型(660kbps/606kbps)、接続品質に最適化(330kbps/303kbps)、できる限り良い音質を提供する(適応ビットレート)があるので、接続状況によって変更しましょう。

LDAC/SBCコーデックのレシーバー機能は動画視聴時に遅延がある

今回のアップデートでLDACとSBCのレシーバー機能に対応しましたが、どちらも動画視聴時に遅延が確認できました。試したのはYouTubeやNetflixで、どちらもリップシンクがズレており、再生してすぐわかる程度にずれています。気にならない方もいるにはいそうですが、個人的にはあまり動画視聴時におすすめはしません。ネット上のレビューで遅延がないなど書いてありましたが、手元のAndroidスマートフォンやiPhoneで接続した場合、どれも若干遅延していました。

追記:iPhoneと接続時に若干プツプツと接続が途切れることが1日に数回ありました。音楽視聴にほとんど支障をきたすものではないですが、一応メモ。またレシーバー接続時にiPhoneでもBT Sink Modeの表示がLDACになっていることがたまにあります。

例えばAACやaptXに対応したFiiO RC-BTでiPhone(AAC)やAndroid(aptX)に接続した場合、SBCやLDACでFiiO M9のレシーバー接続を利用したときよりも遅延は少なかったです。もちろんこれは動画視聴や音ゲープレイ時に遅延が気になるということなので、音楽再生をしている分にはまったく無問題です。ただLDAC接続時に音質優先990kbpsで設定するといくらか途切れることもあったので、利用する環境によって設定は変えたほうが良い気がします。

fiio-lfac-receiver-vs-aptx-or-aac

(受信側でaptXやAACに対応したBluetoothケーブル「RC-BT」のほうが遅延は少ない)

遅延の面ではFiiOからAAC、SBC、aptX、aptX Low Latency、aptX HD、LDAC、HWAのBluetoothコーデックに全方位で対応した「FiiO BTR3」もあるので、動画視聴もするならこういったレシーバー特化の製品もありかもしれません。ただ音楽再生のみの性能はまた変わってくるでしょうから、個人的にも音楽再生がほとんどですし、FiiO M9で満足しています。ワイヤレスにこだわりがなければ、USB DACモードも使えますしね。

肝心の音は良く、これはBluetoothコーデックというよりはFiiO M9からイヤホンへは有線で出力しているから、という理由が大きい気がしますが、DAPでBluetoothレシーバーといえばここが一番のメリットなので、LDACはもちろん、極論SBCであろうが最終的な出音は良かったです。遅延はそこそこあるので、今回のLDACレシーバー機能追加は純粋に音質面でのアップデートと個人的にはとらえています。