【レビュー】audio-technica ATH-AD500X、開放型ヘッドフォン

audio-technica-ath-ad500x-reviewイヤホン・ヘッドフォン

オーディオテクニカのヘッドフォン「ATH-AD500X」を購入したので、実機をレビューをしていきます。AD500Xは2012年に登場した開放型/オープンバックのヘッドフォンで、ADシリーズの中では手の届きやすい価格で発売されたモデルです。

快適な自動調整ヘッドバンドや価格帯では十分な音質を備えており、1万円前後の開放型ヘッドフォンとしては面白いモデルなので、良いところや微妙なところをメモしておきます。

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オーディオテクニカ ATH-AD500X レビュー

audio-technica ATH-AD500Xは、2012年に登場した開放型ヘッドフォンです。発売時期がかなり前ですが、最近のスマートフォンとは違いオーディオ機器、特にヘッドフォンは良いものは良くて、長続きするのは良いところかと思います。

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ADシリーズの中では最も価格が安いモデルとしても知られており、1万円前後で購入可能です。先に言っておくと、音質に対してこの値付けは妥当な気がしますね。なんというか、予算内で良い開放型ヘッドフォンを買うには手頃な価格ですし、これ以下の値段であまりまともな開放型ヘッドフォンに出会ったことがないですし、価格は好印象です。

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ハウジング内部には53mm径ドライバーとCCAW(銅被ふくアルミ線)ボイスコイルを採用。外型にはハニカム型で肉抜きされたアルミ製ケースを利用し、開放型を実現しながら空気の流れを調整して綺麗な音を奏でるよう設計されているとのこと。要はオープンバックタイプのヘッドフォンです。

ATH-AD500Xのイヤーパッド・装着感

イヤーパッドは起毛素材。ベロアや起毛系のイヤーパッドはいくつか利用してきましたが、ATH-AD500Xの純正品は、まあ普通でしょうか。肌触りは悪くないものの、ベストとは言えません。

例えばSennheiser HD559のほうが肌に触れたときの感触は柔らかいですし、ゲーミングヘッドセットではLogicool G Pro Xを最近購入したのですが、ベロアパッドの快適さでいえばAD500Xはこれらのヘッドフォンに劣ります。

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両サイドから伸びたヘッドバンドが自動調整し、側圧も購入時からかなり少ないので総じて装着感は快適なヘッドフォンと言えますが、純正イヤーパッドは浅めで少し耳を圧迫する感覚があったので、個人的にはSennheier HD559のイヤーパッドのように耳全体を覆えるくらいのスペースをイヤーパッドとハウジング内に確保しても良いような気がしました。

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イヤーパッドは純正・非純正でいくつか販売されているので、筆者としては他のものを試すことをおすすめします。耳や頭の大きさは人によって違うので何とも言えませんし、この価格帯のヘッドフォンに付属以外のイヤーパッドで出費するのもどうかと感じる部分もあるので、このあたりは好み次第ですね。

ATH-AD500Xの音質

ath-ad500x-oppo-ha-2

試聴機器

  • PC : Windows 10 Home
  • DAC/AMP:OPPO HA-2

音の印象

  • 高域型に明るくシャープ
  • 開放型でもかなり抜けの良い音質、すこし良すぎるか
  • ミッドレンジの解像度が…

audio-technica ATH-AD500Xを数か月聴いてみた印象ですが、初めに感じたのは、高域にフォーカスされ、シャープな音質だったところです。全体的に浮足立った感覚があり、開放型であることもあってかかなり抜けていきます。

人によっては開放型のほうが音場・音像を捉えやすい方もいますが、抜け過ぎる感覚があるせいか、AD500Xは全体的な音像を把握し辛いと感じました。フォーカスされている音域か、または抜け過ぎているせいか。おそらく両方が原因と思われますが、その点はあまり良い印象がありません。

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一番の難点が中域の解像度です。曲のボーカル、動画視聴時の声を聴くと、Sennheiser HD559のほうが明らかに解像度が高く、聴き取り易いです。HD559はウォーム傾向があり方向性の異なるヘッドフォンですが、音像の演出、解像度、音域ごとのバランスなどを考えると、HD559のほうが”良い”ヘッドフォンというのが個人的に思うところです。

また音楽試聴だけでなくゲーミング用途も考えると、AD500Xはすこしシャープ過ぎます。先述の通り中域の解像度も足りず、音像も捉えにくいため、筆者としてはゲームにもお勧めしません。ゲーム用途にお勧めしている方は、どんなゲームをプレイしているのか気になりますね。筆者が試したところ、Apex Legends、CoD:MW、BFVは全て疲れました。FPSはほぼ全滅です。

オーディオテクニカというと一部モデルを除いてはクラシックを美しく聴かせるような音傾向のヘッドフォンが多いので、シリーズ共通してポップスやロック、ゲーム用途にはあまり向いていない印象がありますね。筆者個人的にはゼンハイザーのようにもう少し中低域で重心の安定したヘッドフォンが好みということもあってか、物足りなさもかんじました。

ちなみにOPPO HA-2ではLowゲインでも十分音量自体は取れます。Sennheiser H559も同じくらいだったので、AD500Xがボリュームの面で鳴らしにくいことはないと思います。

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audio-technica ATH-AD500Xの総評的なところ

音質的な面、装着感を含めたビルドクオリティ全体を比較して、Sennheiser HD559に勝る部分が見当たりませんでした。オーディオは好みもあるので一概にどちらが良いと言うことが難しいと毎回感じますが、解像度や音像の表現力など、根本的なところでHD559に負けているような気がします。

1万円前後という価格は良いですが、HD559が同じような価格で購入できることを考えると、他のヘッドフォンをおすすめしたいところです。 同じ価格帯でおすすめするならSennheiser HD559、beyerdynamic DT990 Pro、AKG K701あたりですかね。