「DENON AH-MM400」ヘッドフォンレビュー。ウッドデザインの上級モデル

DENON(デノン)と言えば歴史あるオーディオ・ブランドですが、ヘッドフォンのラインナップにはMM(Music Maniac:ミュージックマニアック)というシリーズがあります。その中でも上位モデルに位置するのが「DENON AH-MM400」。

イヤーカップにウッド素材を利用し、メタルパーツも多く高級感のあるモデルなのですが、前から目をつけており今回購入に踏み切りました。

結果的に現在外でも中でもメインのヘッドフォンして利用しているほど気に入ったモデルなので、こちらをレビューしていきたいと思います。2016年はもう買わないと思うので、今年購入したイヤホン/ヘッドフォンの中では、総合力でNo1でした。ではいってみましょう。



DENON AH-MM400のレビュー

デノンのMM(Music Maniac)は前から欲しいと思って気になっていたのですが、田舎には近くには試聴機が無いということもあり手が出なかったのがAH-MM400でした。

で、今回東京に行った際に試聴する機会があったので1日かけて聞いてみたら「これしかない」という感じまで確信が持てたので購入。結果1ヶ月間、こいつは使わない日はないというくらいな状態になっているので、今回は偏見とともにレビューをしていきたいと思います。

AH-MM400の開封/デザイン

まずは本体から見てみましょう。どうでしょう。この高級感のあるボディ。

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ウッドとメタルで覆われた本体はしっかりした作りになっており、高級感が満載です。

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イヤーカップに利用されているウッド素材は天然の「アメリカン・ウォールナット材」を採用しており、デザイン面で高級感を高めているだけでなく、最良の音質が得られるように厚みや仕上げにもチューニングを施したとか。

上記2つの画像はフラッシュ有無で2枚取ってますが、光沢の控えめなカラーがいい感じです。

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天然なのでウッドの目も個々のヘッドフォンで異なるはずです。この辺りは「自分だけのヘッドフォン」という部分をくすぐってきます。

金属パーツのDENONロゴもいい感じ。

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MM400のイヤーパッドは肌触りと耐久性を両立した人工皮革を使用。日本のサプライヤーと新開発したというこちらはフカフカでストレスがありません。

ちなみにオーバーイヤー(アラウンドイヤー)という位置付けですが、よほど耳が小さくない限りは半オンイヤー型になると思っておくと良いでしょう。

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厚すぎず、浅すぎず。購入時から既にベストな装着感。

ちなみにこちらの記事を書いている中の人はオンイヤー型のイヤパッドがあまり好きではないのですが、AH-MM400は快適。作業・外出中に一日1時間以上は確実に装着していますが、全然疲れません。

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ヘッドフォンのケーブル接続部分に目を向けてみると、若干長円形的な形になっているのがわかります。ちなみにケーブルは着脱式。

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リケーブル時には形状に若干注意する必要があるかもしれません。一応オヤイデ電気から「HPSC-35」というモデルが接続適合になっています。

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ケーブルは「iOSデバイス対応の3ボタンリモコン+マイクケーブル」と「リモコンなしのストレートケーブル」の2つが付属します。どちらも3.5mm端子接続の方はL字。両ケーブル、長さは1.3mmなのでポータブル用には◎。

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(リモコンなしのケーブルと変換プラグ。iPadでもたまに利用するので、これらはまだ未使用です。)

リモコンありの方のケーブルを少し紹介。DENONの文字がキラリ。マイクもついています。

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反対側にリモコンが設置されています。片方のケーブルが壊れても代替できるのが嬉しいところです。

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ヘッドバンド。上部も人工皮革素材になっていますが、頭にあたる内側の部分にはメッシュ素材とクッション材があります。特にストレスは感じません。

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上から見た感じ。シンプル。

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内側から見ても、メタル素材(アルミ)が多く使用されているのが見て取れます。イヤーカップとの接続部分は上下(前後)に少し回るようになっていますし、ヘッドバンドとの接続部は左右に若干回るようになっています。

360度動くわけではありませんが、イヤーパッドとあわせてフィッティングには十分です。

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アームで締め付けなどは調整可能。中のパーツも触った感じは硬い金属素材が利用されています。やはり全体がメタルでまとめられていると高級感を感じさせてくれますし、ウッド素材が他のヘッドフォンとは違うデザインの良さを醸し出してくれるナイスな構成です。

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スマホと一緒にパシャり。

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光のあて方によって見え方も少し変わります。この辺りも天然ウッド素材の良さかもしれません。

ah mm400 denon with smartphone

アームは折りたたみもOK。もともと本体がコンパクトな設計ということもあり、持ち運びもしやすいヘッドフォンと言えます。

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持ち運び用のポーチも付属しています。

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内側は2つのポケットに分かれているので、ケーブルを別に持ち運ぶことも可能ですし、他のイヤホンなどをわけて収納しておくのも便利。

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とりあえず開封とデザインのレビューはここまでです。

DENON AH-MM400のスペック

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ヘッドフォンのスペックは以下の通り。

  • 40mm フリーエッジ・カーボン/ペーパーコンポジット振動板
  • ネオジウム・マグネット
  • 天然アメリカン・ウォールナット・イヤーカップ
  • 新開発の人口皮革イヤーパッド、ヘッドバンド
  • アルミ。ダイキャスト・ハンガー
  • 折りたたみ機構
  • 付属品:OFCストレートケーブル(1.3m)、iDevice用3ボタン・リモコン/マイク付きケーブル(1.3m)、6.3mmプラグアダプター、キャリングポーチ
  • Denon Audio App対応
  • ハイレゾ対応
  • インピーダンス 32Ω
  • 感度 96dB/mW
  • 最大出力 1,000mW
  • 周波数特性 10~40,000Hz
  • 質量 310g

インピーダンスなどスペックを見ても、スマホやDAP直挿しでも音量は問題なくとれるレベルなのでOK。フリーエッジ構造によって振動板を妨げないように設計されたフリーエッジカーボン/ペーパーコンポジット振動板は音質にも関わってくる重要なキーポイントかと思います。

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DENON AH-MM400の音質レビュー

いくらデザインやスペックを見ても、音が気にいるかどうかが最重要項目です。いくつかにわけてレビューしてみます。

低音の量がありつつ引き締まっており、中高域をうまくまとめている

最初に感じたのは「低音の量がしっかりありつつ、それでいて解像度が高いキレのある音」という部分。厚みのある低音がまずは特徴です。海外のレビューではBASS少なめというものもありましたが、個人的にはそんなことはなくしっかり鳴っていると思います。

低音がグッとくる密閉ヘッドフォンはバランスが偏っているものも多いように思いますが、AH-MM400の場合は「低音を下地に中高域のボーカルや楽器音をしっかりまとめて、一つの音として鳴らす」という印象を受けます。

高音域も刺さらないギリギリの音でうまく鳴らしているなというところで、全域のバランスがしっかり取れており分離のしすぎで不自然に聴こえることもなく、EDMであってもロックであってもOK。

ピアノやアコースティックギターの音も分離しすぎない程度に綺麗な音色で聴かせてくれるので、好き嫌いなくオールジャンルで聴けるのがGoodです。ウッド素材は聴いているうちに音も変わってくると言われているので、今後1年くらい使い込んで味が出るといいなと思います。

(個人的に「エージングで本来の音が出る」系はあまり信じていませんが、再生機器は長く使えば音が変わる・もしく脳内で音が変わったと感じるのは当然だと思います。今回はウッド素材利用という意味で、長く使ってどう感じるか?という意味合いで、味が出るといいなと思っております。)

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持ち運び、解像度、室内外問わず使えるバランスの良さ

「デザイン性」という面では既に外利用の基準をクリアしているのですが、もともとコンパクトな上に折りたたみが可能というよさ。

解像度と分離重視のモニターヘッドフォンという選択肢も中にはあったのですが、それらはゴツめのヘッドフォンが多い・カールケーブル・無骨なデザインといった要素がありすぎで外用のポータブルヘッドフォンにはそもそも適さないということがあります。

で、AH-MM400に関してはケーブルも標準で1.3mですし「ポータブル」としての利便性は非常に高いです。これが気に入った理由の一つでもあります。

モニター系ほど分離ははっきりしていないですが、外利用にはMM400くらい「低音の量がしっかり出ていて長時間音楽を聴く上で自然で快適かつ、解像度の高い鳴らし方」がベストな気がします。

しっかり密閉型で、遮音性が高く音漏れもほとんど気にならないのもポイントです。AH-MM400は半オンイヤーなので、そのあたりが影響しているのかもしれません。

デノン AH-MM400のレビュー総評

  • デザインアメリカン・ウォールナット材とメタルの融合。近未来感がありながら、どことなくレトロな雰囲気も感じさせるヘッドフォン。
  • 音質低音を中心に中高域をまとめ上げて1つの音でプッシュしてくれる印象。分離をしすぎない自然な聴かせ方とバランスの良さで、音楽を長時間楽しめる良さ。
  • その他室内外で利用したくなる持ち運び安さ。コンパクトで使い回しが良く、オールジャンル、また様々なシーンで利用できる。

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3万円に行かないくらいの価格で完全ノーマークだったDENON AH-MM400でしたが、今回しばらく使ってみて欠点がほぼ見当たらず、少し感動すら覚えてしまった次第です。

強いていうなら質量が300g弱とスペック上少し重くなっていますが、中の人が使った限りは自分の耳に抜群にフィットするので、スペックほどの重さは感じないです。この辺りは本体のサイズがコンパクトということも関係しているのかもしれません。

2016年もいろんなヘッドフォンを購入してはいちゃもんをつけて色々なモデルを購入してきましたが、音質・デザイン・価格・その他フィット感や自分の利用用途を考えると、ポータブルヘッドフォンで2016年に購入したモデルでは間違いなくNo.1にお勧めしたいモデルがAH-MM400です。

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