beyerdynamic【DT770 PRO 32】レビュー。スマホで鳴らせるモニターライクヘッドフォンのポータブル版を試す

ベイヤーダイナミックといえばドイツのオーディオブランドですが、以前からエントリーモデルの密閉型ヘッドフォンを購入したいと思っており、ようやく一つ「beyerdynamic DT770 Pro 32」を手に入れたのでレビューしてみたいと思います。購入理由もいくつかあり、良いところ悪いところ色々見えてきたので、そのたり今後購入を考えている方の参考になればと思います。

ベイヤーダイナミック DT770 PRO 32 レビュー

購入理由から

ベイヤーのDT770 PROシリーズが前から欲しいなと思っており、理由はいくつかありますが、

  • イヤーパッドの幅が広くとられており、長時間のリスニング向き
  • どのモデルも解像度が高く、それでいて強い味付けのないモニターライクなヘッドフォン
  • 密閉型で、周りに人がいるオフィス環境でも使えそう
  • ベロア系のイヤーパッドが用意されている

…などなどです。で、今回250Ω、80Ω、30Ω版とありますが、250と80ーム版に関してはケーブルが3mコイルもしくはストレートとなっておりポータブル利用では少し面倒だなと思ったのが一点(32Ω版は1.6mストレート)、また手軽にこのスペックをスマホなどで鳴らせるとなるとやはり32Ω版ということでこちらを選択しました。(250Ω版だとさすがに最近のiPhoneでも音量は取り辛い気が)

価格は一部安いところもありますが、筆者が購入した時点でDT770 PRO 32は2万3000円程度のところが多いです。

ちなみに32Ω版ではよりポータブル性と音漏れ防止を意識してか1.6mストレートケーブル、またハイインピーダンス版と比較すると、ベロアパッドではなくソフトPVCが標準となっています。ただベロアパッドは別途購入できるようになっているということで、今回家電量販店で予約して到着待ちです(今回は付属イヤーパッドとの組み合わせでレビューしています)。

スタジオ用っぽい無骨なデザイン

ベイヤーダイナミックのヘッドフォンはスタジオヘッドフォンというイメージが個人的に強いのですが、音もそうですが、カラーが黒に統一されており、スタジオ仕様な無骨なデザインはDT770 PRO 32でもそのままです。

最近のJBLとかBeatsだとか、外カジュアルなヘッドフォンの要素は一切なし。こういうのが好きな方にはドストライクでしょう。左右の締め付けは購入にはそこそこありますが、イヤーパッドの幅がかなり大きくとられているので長時間のリスニングも快適な点は良いです。(その代わりメガネをかけてヘッドフォンをする人は少し痛いかもしれないです)

方だしケーブルなので、ハウジング部分から細いケーブルがひょろっと出ています。こういうのって最近Beoplay h4をレビューした時もあったのですが、意外と引っかかったりしないもんですね。あまり気になりません。スライダー、アーム部分は金属製かと思うので、耐久性はさすがに高そうです。

先ほどの通り、ケーブルは肩出しです。32Ω版は1.6mストレートケーブルなので、これが購入した一つの理由ではありました。80と250の3mは持ち運ぶには少し長すぎるし邪魔なんですよね。

表面にはモデル名「DT770 PRO 32OHM」の文字が。無骨なデザイン、好きですよ。

ヘッドバンド部分。一応取り外せるようにはなっていますが、この取り外せる部分にクッションが入っているのと、外すとケーブルがだらんとなるのでそのまま使うことになるかと思います。

ヘッドバンド部分のアーチもそこそこありクッションも柔らかいので、トップも中々快適です。実はAKG K550MKIIも考えたのですが、こちらはヘッドバンド上が頭上に当たって痛いんですよね。そういった問題点もDT770 RROはないので良いです。

先ほどの通り、ヘッドバンドのクッションを外すと金属パーツがむき出しになります。外すことは・・・普通はないかと思います。

端子は3.5mmのステレオミニプラグ(写真下)ですが、一応6.3mm標準プラグ用のアダプターも付属します。筆者は6.3mmを使う機会がないので、そのまま利用です。

スタジオヘッドフォンのシリーズが多いためか、付属するポーチももっぱらスタジオ仕様といった感じです。ネームカードとかも入っているんですよね。

ケーブル長が1.6mストレート、密閉型で32ΩということでDT770 PROシリーズをよりポータブル仕様にしたのがDT770 PRO 32といった感じなのかと思いますが、ヘッドフォン自体がスイーベル機構でも折りたたみができる訳でもなく、完全なポータブル性を求めるならこのシリーズは違うのかなという気はします。ただポーチに入れてバックパックの大きさがあれば持ち運び自体は可能なので、音質やヘッドフォンの快適さとそれを比較してどれだけメリットがあるのかというのを想像してみると良いかもしれないですね。

モニターライクな音も、意外と元気良し

モニターライクなヘッドフォンでいうと価格帯は少し違いますがSHURE SRH440Audio-technica ATH-M40Xなども持っていたのですが、バランスの良い音と高い解像感という共通点はありつつ、これらよりも気持ち元気の良い音です。家電量販店で視聴した時にはもう少しモニターライクであたりさわりのない記憶だったのですが、実際に他のヘッドフォンと聴き比べてみると以外にも元気がよく音場も広めで、モニターライク+αで曲のリスニング用途にもありなのかなあという感じがします。

ただテスラテクノロジーを採用した高級機と比較するとそれなりかなあと思うところは当然あり、上も下も価格以上にすごいと感じることはなく、価格相応という気持ちも。また欲しかったベロア系のイヤーパッドが32Ωモデルでは標準で付いていないので、別途購入で+金額がかかることも考えると、もう少し他の選択肢はあるのかなあという気がしています。

個人的な感想でいうと価格に対して残念に感じることはないですし、かといってこの価格で購入してびっくりするぐらい音質が優れていたということもない印象。ただスマホでも一応鳴らせる余裕があるスペックということはプラス、しかしポータブルで持ち運びのコンパクトさが今ひとつだったりといろんなことも考慮すると、「モニターライクだけど気持ち元気良くリスニング用途にも使えて、スマホでも鳴らしやすい」ヘッドフォンとして面白い存在なのかなと感じました。

ポータブル性はイマイチ。ベロア系イヤーパッドが付属しない点も少し残念

ただポータブル性が今ひとつということを考えると常時外出先で使うことはまずないような気がします。また自宅のみで利用するなら環境があればおそらく250ohm版や80ohm版の方が扱いやすいというか用途にあっているきがするので、もうひと押し価格が安かったり、持ち運びやすさの面で優れていたりすると常時利用の候補に入ってくるのかなあと。ポータブル性を追求するとイヤーパッド形状の快適さであったり音であったりこの通りにならない可能性もあるので、そういった意味では32ohmのスペックで「ポータブル性(も)意識したヘッドフォン」という立ち位置でありなのかもです。自宅で利用するにもスマホに直挿しして聞いたりPCに差し替えて聴いたりと、手軽にモニターしたり音楽を聴いたりする用途には向いていそうですね。

購入:beyerdynamic DT770 PRO 32 – Amazon.co.jp

ベロアパッドが届いたら即付け替えする予定なので、この辺りで変化あればまた追記してみようと思います。まあしばらく使ってみて色んな用途に優れているけれどもヘッドフォンのポータブル性を考えるとイマイチな部分があるので、室内利用前提でもともとベロアパッドが付属する80ohm以上のモデルを購入しても良いのかな…難しいところです。