【レビュー】Beoplay H7, 音場+優しさのB&Oサウンドを奏でる高級ヘッドフォン

久々にヘッドフォンを購入した(久々と言っても1ヶ月ペースで買ってるのですが・・・)のでレビューしてみたいと思います。今回はバング&オルフセンの「B&O Beoplay H7」、お色はナチュラル(ベージュっぽいカラー)でございます。ワイヤレス対応。

現在は5万円くらいで購入できるのですが、うん。5万円というと個人的には高級ヘッドフォンの部類に入ります。BeoPlay H7は有線ヘッドフォンのH6をそのままBluetooth対応・ワイヤレスにしたような機種で、音作りとしては共通点が多くあるかと思うので、全体的なデザイン、音質、そして価格に見合うヘッドフォンなのかどうかをレビューしていきます。

B&O BeoPlay H7のレビュー:デザイン

バング&オルフセンと言えば、言わずと知れたオーディオブランドです。そんな訳でB&O Playのヘッドフォンも好きな方なら知っている方はほとんどかと思いますが、とにかく高い。まあ素材やデザイン料と考えて、あとは音作りの好みによって当然ながらBeoPlay H7の印象も変わってくるわけです。

・・・5万円のヘッドフォン、開封レビューからしてみましょう。まずはボックス。H7に関してはブラック・グレー・ココアブラウン・ナチュラルと4種類のカラーがあるのですが、一番Beoplayぽさのあるナチュラルを選びました(普段は明るい色は買わないのですが、今回は例外)。

パッケージはApple製品っぽくガチガチで隙間ない箱です。なんだかこの時点で高級感がありますね。

開封するとまずはヘッドフォン本体が入っています。ライトカラーのヘッドフォンというと安っぽく見えてしまうのが嫌でいつも黒系を選ぶのですが、BeoPlay H7は明るいカラーでまとめてありながら、安っぽくない、むしろ高級感を醸し出しているのがポイント。B&O製品を買う人は、デザインも好きな人が大半なんではないかな。

ハウジング部分にはスピン加工が施されており、B&Oのロゴがさりげないのもグッド。

イヤーパッド。B&Oのヘッドフォンシリーズは、好みは分かれるでしょうが、イヤーパッドのつけ心地が非常に良いです。H7はラムスキン(羊革)を使用しているので耳に馴染みますし、大きな筆者の耳もしっかり包んでくれます。H7はオーバーイヤーですが、NC(ノイズキャンセリング)付きのH8はオンイヤーだったりするので、このあたりも購入要素になって来るかもしれません。

どうですか。ファミレスで撮影したにもかかわらず、この高級感。カラーはナチュラルで正解ですね。

付属品。ヘッドフォン本体 / microUSBケーブル / 有線接続用の1.2mケーブルが同梱します。キャリーポーチもしっかり付属しており、ヘッドフォンはスイーベル機構でバックパックに縦入れするにはベストです。筆者自身移動中もヘッドフォンを利用することが多いので携帯性に優れているのはしっかり確認しておきたい部分ですが、持ち運びにも○。

ヘッドフォンのL(左)側。つまみがついており、実はこれをずらすと電池が取り外せるようになっています。充電式+20時間の電池持ちなので予備バッテリーを用意する機会もないと思いますが、こう言った部分も他の機種とは少し違うなという感じがします。(確かZikのモデルもバッテリー取り外し可でしたね)

ヘッドフォンR(右)側。有線接続用のポート、充電用のmicroUSBポート、そしてBluetooth用のつまみがあります。あまり余計なものはついていません。・・・というのも、実はイヤーカップ部分をタッチしての操作が可能なのです。これは後ほど詳しく。

ヘッドバンド部分。内側にはクッション、外側にはカウスキン(牛革)があしらわれています。高価なのにはちゃんと理由があるんです。もちろん約5万円というのをどう見るかはあなた次第ですが・・。

以上、デザインレビューでした。デザイン面で支持されているBang & Olufsenのヘッドフォンだけあって、明るいカラーでも高級感をしっかり出した素材や構造は素晴らしいですね。ほら、同じような色でもSONYのMDR-1000Xは安っぽいじゃないですか・・・あくまでも個人的な意見ですが。

基本的にはBeoPlayヘッドフォンシリーズそのままのデザインです。Beoシリーズは基本高級感のあるモデルばかりなので、ビルドやデザイン面での不満は全くないですね。やっぱりナチュラルです。このカラーで正解です。

装着感 / フィット感

装着感、フィット感はBeoplayのオーバーイヤーヘッドフォンシリーズを試聴したことがある方なら既に知っているかと思いますが、快適。特にイヤーパッドのラムスキンが快適です。締め付けも購入時からそこまで強くはないので、開封してからすぐ快適に使えるのはH7の特徴でしょう。イヤーパッドの中身はメモリーフォームになっているので、使い込めばさらに馴染みます。

重量は280g。Bluetoothヘッドフォンとしては非常に軽く感じるので、長時間装着のストレスがないのも大きなメリット。最近までSONY  MDR-100ABN(290g)を良く利用していましたが、フィットさせた時の感覚差が大きいので、10gの差以上の軽さを感じますね。

ただ重量だけでいうと、Beoplay H6 MKIIや新発売のエントリーモデルBeoplay H4が230g程度。もし有線で問題なければH6 MKIIでも良いでしょうし、H4は試せてないのですが、少し価格が安いことを考えるとこちらも選択肢に入れておくべきかもしれません。

長時間装着に関するムレなんかもh6のレビューではみかけましたが、正直密閉ヘッドフォンの中ではH6もH7もかなりムレの少ない方。細かいところでいうと、長い髪でも引っかからないのも良いですね。

タッチ操作が便利。慣れてしまえば簡単

実はイヤーカップ部分のタッチ操作に対応(アルミタッチインターフェース)しているのもBeoplay H7の特徴なのですが、B&O PlayのYoutube公式ページが、操作方法を動画で公開しています。

クルクルっと指で回すことで音量上下を調節できるのは面白いポイントで、ジェスチャーコントロールはより直感に沿った快適さがあります。ボタン操作よりも快適ですね。DAP側やスマホ側で操作することは格段に減りました。

気になるところが一点。ワンタップで再生/停止なので、フィッティングをしたり、ヘッドフォンを頭から外すときに音楽が止まったりということがたまにあります。まあ大して気になる部分ではないと思いますが、一応参考までに。

Beo Play H7の音質レビュー

約5万円ということで当然高音質を期待するわけですが、比較対象がないとなんとも言えません。そこで今回は初代BeoPlay H6と、気持ちフラットなDENON AH-MM400と比較してみます。

音場。広がり、開放感のある”優しい”サウンド

まずは全体の音質ですが、音場は密閉型ヘッドフォンとしてはかなり広め。アタック感やキレは少ないですが、その分コンサートに来たような広がりのあるヘッドフォンです。低高全体で程よく出ており、適度にまとまったサウンド。解像感も高めですが、分離はそこまでなく、まとまった音です。

基本的にはBeo Play H6をそのままBluetooth化したようなヘッドフォンがH7。音質にもそれは現れていて、基本的な音作りは優しい、同じ系統の鳴らし方と考えてOKでしょう。モロにBang&Olufsenの音作りなので、H6が好きな方はもれなくH7もどストライクなはずです。

ワイヤレスでもBang&Olfsenの音作りが楽しめる+長時間バッテリー

H7はBluetooth対応のヘッドフォンなので、無線接続で手軽に楽しめる良さがあります。それでいて基本的な音の傾向はH6に限りなく近く、ワイヤレスでもBang&Olufsenの音作りが楽しめるのは好印象ですね。

(もちろん有線接続もOK)

バッテリーの面でも20時間と長時間の電池持ちになっているので、一度充電してしまえば有線ケーブルから長時間解放され、ワイヤレスの恩恵を大いに受けることができます。現在DAPはSONY A30シリーズを利用していますが、Beoplay H7はBluetoothが4.1。AAC、Apt-Xなどのコーデックにも対応しているので、ワイヤレスでも高音質。マルチポイントもOKなので、用途を問わず色々と便利ですね。

音漏れ・遮音性

外部からの遮音性は普通ですが、音漏れはそこそこします。もちろん、大音量で聞かない限りは許容範囲かと。ボーカルはそこまで前に出てくる感じでもなくバランス重視と感じるので曲によっては音を大きくしたい時もあり、ちょっと音漏れは気になりますね。その辺りは実機試聴できる環境があれば試してみると良いかと思います。

艶は少なめ。曲で良し悪し

優しい音作りが最大の特徴かと思いますが、厳しい見方をすると、ボーカルの艶感には少し物足りなさを感じます。なので、聴く曲を選ぶかもしれません。MAGIC!「Rude」なんかは、ボーカルがもう少しグイッと来てくれても良いような気も。逆にいうと、変な味付けはないんですよね。ほんの少し中域が引いて聞こえるからですかね。

Beoplay H7は、密閉型ながら高いデザイン性、密閉型ながら広い開放感と音の広がり、優しく聴かせるサウンドが特長かとおもうので、このバランス感がBang&Olfsenの音作りだと勝手に思ってます。個人的にはYEN TOWN BAND「Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜」、Fleetwood Mac「Landslide」、Fairground Attraction「Perfect」など、広めにゆったり聴く曲に合うと感じますね。Hey Violet「Brand New Moves」も、また違った鳴らし方で楽しめます。Paramoreの曲なんかだと、もう少し元気のあるヘッドフォンの方が楽しめそうな気も。

筆者個人としては、イヤホンやヘッドフォンを使い分けて音の違いを楽しむのが好きだったりします。なのでアタック感が強くノリノリで行きたい時はDENON AH-C720を、ゆったりリラックスして音楽を聴きたい時にはBeoplay H7を、という感じですね。現在の音楽視聴環境には、変化を楽しむという上で非常にマッチしたヘッドフォンです。

B&O Beoplay H7 レビュー総評。約5万円を出して買う価値があるか

B&Oの製品はほとんどが高価。その中でもミドルレンジとも言えるBeoplay H7は、5万円を出して買う価値があるのか、まとめてみました。

Pros

  • 価格に見合う、北欧デザインと素材感、ビルドクォリティ
  • 重量以上に軽さを感じるフィット感
  • スイーベル機構で携帯性もグッド
  • 密閉型でありながら、開放感のある優しいサウンド
  • Bang&Olfsenの音作り
  • ワイヤレスでも音質◎。長時間の電池持ちも

Cons

  • ボーカルの艶感に欠ける

ヘッドフォンのデザイン、厳選されたパーツに使用される素材、クォリティは誰もが認めるところでしょう。しっかりしたサウンドでありながら軽量で、ポータブルオーディオとしてのスペックも非常に高いです。

音質に関してはやはり「音場広めな、優しいサウンド」の一言(二言?)で、長時間聴いていて疲れを感じない、B&O独特の音作りかと思います。その分ボーカルの艶感やアタック感は犠牲にされている部分も多少感じますが、それも含めて音作りといったことにしておきましょう。きっとそうなんだろう。

5万円出して買う価値があるか?・・・これはもうあなたの感覚と、音作りが好きかどうかです。筆者の感覚で言えば、視聴してから購入したので「5万円の価値がある」と思って買ったのでしょう。少なくとも、現時点では満足してます。Beoplayのヘッドフォンて試聴すると分かるのですが、デザイン・フィット感・音質の総合力で購買意欲を強烈に誘うんですよね。

まあ約5万となるとAppleのAirPodsは2つ半買えるし、QC35買っても1万円お釣りがくるし、B&WのP7 Wirelessも買えるし、SHURE SE535にも普通に手が届く価格ではある、ということもあります。ただそれを押しのけて強烈にアピールしてきたBeoplay H7というのは、B&Oファンが多いのもなんだか頷いてしまう魅力があります。

Bang&Olufsenのヘッドフォンはモデルがいくつかあるので、Bluetoothによるワイヤレスの必要性、NCの必要性、予算と価格のバランスを考えて選ぶと良いかと思います。個人的にはH6/H7/H9推しですが、エントリーモデルで軽量のBeoplay H4も2017年3月に発売するので、こちらも両方チェックしておいて損はないと思いますよ。

(購入)